FXトレードのチャート分析手法はたくさんありますが、僕はシンプルが一番だと思います
たくさんインジケーターをチャートに表示させて、何枚もディスプレイを使って分析するというのも悪くないですが、自分の場合はなんでもかんでもエントリーする原因になってしまうのでやりません
そして、トレードのタイプは1日1,2回チャートを見るだけのスイングトレードを初心者には特におすすめします
この記事では僕がスイングトレードをするときの、移動平均線と水平線を引くだけのとてもシンプルなチャート分析手法を紹介します
ちなみに僕のトレードはこんな感じ
スイングトレードの特徴
スイングトレードってどんなトレード?
少し長めの期間ポジションを保有するトレードだよ
FXのトレード手法はそれぞれのトレードの時間間隔ごとに呼び方がかわります
僕のイメージはざっくりこんなかんじです
スイングトレードは数日〜数週間という比較的長めの時間単位でトレードが完結する手法ということですね
エントリーも決済もしない日もよくあります
シンプルなスイングトレード手法が初心者におすすめの理由
なんでシンプルなトレードがいいの?
ごちゃごちゃしたトレード手法は結局きちんと守れなくなって再現性が出せないんだ
FXトレード手法の中で僕がスイングトレードを初心者におすすめする理由は、感情のコントロールがしやすいからです
頻繁にチャートをみる、もしくはずっとチャートを見続けるスキャルピングやデイトレードでは、トレーダーの感情は短い時間で大きく揺さぶられます
小さな値幅で利益をあげようとするので、取引量も大きくなりがちです
そうすると指標発表時や大口の仕掛けが入ったときに冷静な判断がしづらくなります
そうなってくると一定のルールや判断にそったトレードができなくなり、トレードの再現性がなくなり自分の手法をあとから振り返ったときに、その手法がいいのか悪いのか正しく分析できなくなります
スイングトレードの場合、値幅を大きく狙う代わりに取引量を少なくできるので短期的な値動きで動揺することは避けられます
FXでイメージする数分で何万円も稼ぐみたいな、エキサイティングなトレードはできなくなりますが、安定して市場にとどまり続けるという意味ではスイングトレードの方がやりやすいです
手法はシンプルが一番
スイングトレードに限らずですが、僕はトレードの手法はシンプルなのが一番だと思います
いろんなインジケーターを表示させたり、条件を複雑にしてトレードするとなんとなくトレーダーとしてのレベルが上がった感じはします
バックテストでも条件を作りこめば作るほどいい結果が出たりします
ですが、ここには2つ落とし穴があります
1つめは多すぎるインジケーターはポジポジ病を助長してしまうことがあります
ポジポジ病とはとにかくポジションを持ちたくてなんでもかんでもエントリーしてしまうことですが、たくさんインジケーターを使うとたくさんエントリーサインが出ます
最初はそれらがすべてそろったらエントリーするというルールで始めたとしてもポジションをもてない期間が長くなると、少し妥協したところでエントリーするようになります
そういうエントリーをすると次のトレードにつながらないので避けるべきです
確かにいくつもエントリーの条件があると、そのどれかに引っかかっただけでポジションを持ちたくなっちゃうかも!
2つ目の落とし穴はオーバーフィッティングです
バックテストでは過去の特定の期間のチャートを使って実際にトレードをして手法の良しあしを判断します
そのチャートにぴったりはまる条件を見つければ当然、バックテストの結果もいいものになります
ですが今までのチャート通りのことがこれからも起きるとは限りません
過去のチャートに過剰に合わせすぎたトレード手法よりもシンプルな手法をそのときどきの相場に合わせてアップデートしていく方がいいのです
1時間足のスイングトレード
僕はローソク足は1時間足でトレードをします
それ以外は見ません
上位足のチャートを見ながらトレードするのもいい方法だとは思いますが、僕の場合はあまり多くの情報を入れるとエントリーする理由探しみたいになってしまうので情報は少なくしたいと思っています
これはチャート分析のインジケーターをシンプルにしている理由でもあります
4時間足や日足ではなく、1時間足にしているのは1日の中でどんな動きをしたかというのも見たいからです
基本的に会社が終わった後〜寝る前までと朝起きてから会社に行くまでしかチャートを見る時間がないので、チャートを見られなかった間の雰囲気を感じたいと思っています
FOMCとかのイベントに反応したんだなーっていうのも1時間足ならなんとなくわかりますし
逆に10分足、30分足はスイングトレードするには細かすぎです
スイングトレードで狙う値幅を取るための流れは10分足や30分足ではわかりません
逆に細かい動きが気になってすぐ決済してしまう羽目になると思います
5分足の値動きを一晩中追いかけて寝不足だよ
シンプルスイング手法の基本はトレンド狙い
スイングトレードをするときには数十pips〜100pipsというそれなりの値幅を狙います
そのためにはトレンドに乗っかることが不可欠といっても過言では有りません
なので僕のトレードでは常にトレンドのことを考えています
もう少し具体的に言うとこんなことを考えています
この記事では、ローソク足チャートや移動平均線、水平線、チャートパターンを使ってトレンドについて僕がどんなふうに考えているか書いていきます
基本は高値切り上げ安値切り上げ、高値切り下げ安値切り下げ
インジケーターを使ったりラインをチャートに引いたりして見る前に、ローソク足だけでもやることがあります
それが直近の高値・安値と今のレートを見比べることです
ダウ理論では、上昇トレンドは”高値と安値がそれぞれ切り上がり、下降トレンドは”高値と安値がそれぞれ切り下がる”状態と定義されています
ある程度勉強した人ならおそらく当たり前過ぎて退屈な説明ですが、僕的にはすべてのチャート分析はこの定義に基づいていると思っていて、絶対に無視できない法則で、真理だと思っています
チャートを見るときはまずは、今のレートは直近の高値・安値より高いところにいるのか低いところにいるのか
1個前の高値・安値と直近の高値・安値はどういう位置関係にいるのか
これは必ず見るようにしましょう
チャート分析の主役は移動平均線
誰しもインジケーターを1つは使うと思います
ときには複数のインジケーターを組み合わせたり、トレンドラインを引いたりもします
僕が使うのは指数平滑移動平均線(EMA)です
移動平均線って?
一定期間のローソク足の終値の平均値を繋いだ線だよ
この記事で勉強しよう
移動平均線の設定は?
15,25,75の3つの期間のものを使います
短いものから順番に短期、中期、長期移動平均線と呼んでいます
単純平均ではなく、指数なのも、期間が15,25,75なのも実は適当です(笑)
なにかのチャートツールの初期設定がそうだったからしばらくそれを使っているうちに、その設定を使った分析になれたからって感じです
インジケーターは長く使うことが大事だと思います
15,25,75の期間を今の環境にピッタリあうように調整したとしてもそれがいつまでピッタリあっているのかはわかりません
短期移動平均線が長期移動平均線をゴールデンクロスで上に抜けるタイミングが過去のチャートでピッタリあっていたとしても環境はどんどん変わっていきます
なので細かい設定を調整するよりも、長く1つの手法を使い続けることで雰囲気がわかってきます
そして今は短期移動平均線で跳ね返す環境だ、とか、長期移動平均線が効いてる、とかっていうふうに柔軟に味方を変えられるようになっていく必要があると思います
同じインジケーターを使い続けることで、より深い分析ができるようになるんだね
移動平均線の向き=トレンドの向き
移動平均線は表示できるようになったので次はどんなふうにトレード判断に使うのか書いていきます
単純に移動平均線の向きを見る
一番簡単なのが、移動平均線の向きを見ることです
上を向いていれば上昇中、下を向いていれば下降中ということを表します
短期移動平均線はローソク足とほぼ同じような動きなので単独だとありがたみがあまり感じられませんが、中期、長期移動平均線となってくるとローソク足と違う動きになってくるのでそれぞれ単独でも見る意味があります
長期移動平均線が下を向いているのに直近のローソク足は上昇の動きを見せている場合を例に説明します
長期移動平均線は長い期間のローソク足の平均なので直近のローソク足より長い期間のトレンド、大きいトレンドを表します
FXではトレンドに短期的な動きは勝てません
特にユーロドルは一度トレンドが発生すると、そのトレンドが長く続く傾向が他の通貨ペアより強いらしいのでトレンドに乗っかることはとても大事です
そういうわけで、ローソク足だけだと上昇だ!と飛びついてしまうところを長期移動平均線が、”大きい流れは下方向だよ”と教えてくれるというわけですね
他にもレンジ相場だと短期、中期移動平均線は上を向いたり下を向いたりしている中、長期移動平均線は真横を向いていて、はっきりと上か下の方向感があるわけではないことを教えてくれます
最大のチャンス パーフェクトオーダー
単純に移動平均線の向きだけで判断するなら1本表示させればいいだけじゃんと思った方もいるんじゃないでしょうか
移動平均線の使い方はまだまだたくさんあります
組み合わせて使う1つ目の方法が、短・中・長期でどんな順番でならんでいるかを見るという方法です
ローソク足が上か下どちらかに動き始めるとまず短期移動平均線が反応します
続いて中期、最後に長期移動平均線が反応し、トレンド方向に傾きます
その結果、移動平均線がこんな順番に並びます
上昇トレンドなら、上から短・中・長
下降トレンドなら、下から短・中・長
この状態になると完全にトレンド発生ということになります
この移動平均線の並びのことを”パーフェクトオーダー”といいます
トレンド発生を見つけるサインとしては少し遅めのものかもしれませんが、しっかりトレンドが発生しているかどうかを見極めるのには役に立ちます
また、パーフェクトオーダーを崩す方向に短期移動平均線が動いて、それを中・長期移動平均線が跳ね返すという値動きが時々あります
そういう場所を狙って押し目買い・戻り売りをしていくというのも1つのエントリー方法です
念の為注意ですが、レンジ相場でも一時的にパーフェクトオーダーと同じ並び順になることはありえます
ですが、移動平均線を見るまでもなくトレンドと呼べるようなチャートにはなっていないはずなので、サイン探しに必死になって大局が見えていないということにならないようにしましょう
また、少し遅めのサインだということをさっき書きましたが、ユーロドルはトレンドがしっかりでるとそれが続く傾向があり、特にロングはショートに比べると長い期間続くような気がするので、すぐ近くに抵抗線がないなら値幅を取れるチャンスはパーフェクトオーダーになってからのエントリーでも十分あると思います
ゴールデンクロスとデッドクロス
もう1つパーフェクトオーダーと同じくらい簡単に見つけられるのがゴールデンクロスとデッドクロスです
どんなサイン?
ゴールデンクロスは長期移動平均線を短期移動平均線が下から上に抜ける形のことです
この形が発生すると、上昇トレンドの発生と考えることができます
より早くエントリーサインを見つけようと思うならパーフェクトオーダーを待つよりも、このゴールデンクロスを探すのがいいでしょう
レンジや下降トレンドのときに短期MAのほうが長期MAより下にあるという形になります(レンジでは頻繁に入れ替わります)
この状態が終わって上昇トレンドへ移行するときは、ゴールデンクロスを形成→パーフェクトオーダーという順番になるのでゴールデンクロスの方が早いサインになるのは当然ですね
また、ゴールデンクロスでエントリーするときは期間が長い方のMAの方向にも注意しましょう
もし、下を向いている長期MAを短期MAが上に抜けたとしたら、即ロングというのは危険かもしれません
長期MAが下を向いているということは下降トレンドの途中です
その最中にゴールデンクロスを待つことは間違いではないのですが、ちょっと深めの戻しのときもゴールデンクロスになってしまうので、ゴールデンクロスでエントリーしたのにそのまま下げ続けてしまったということになりかねないからです
長期MAが横を向いている状態で短期MAが上に抜けたというゴールデンクロスなら、もし上昇トレンドに以降しなかったとしてもそれまでのレンジ相場継続という形になるだけなので、ダメージが小さく抑えられます
ゴールデンクロス・デッドクロスのランク
僕のように3本の移動平均線を表示している場合は短期、中期、長期移動平均線があるのでいくつかパターンがあり、パターンごとに発生しやすさ、サインとしての確実性に差があります
上に抜ける線 | 上に抜かれる線 | 起こりやすさ | 確実性 |
短期移動平均線 | 中期移動平均線 | ☆☆☆ | ☆ |
短期移動平均線 | 長期移動平均線 | ☆☆ | ☆☆ |
中期移動平均線 | 長期移動平均線 | ☆ | ☆☆☆ |
移動平均線の期間が短いほど短期的な値動きに影響されやすく、ダマシも多くなります
水平線で目印を
移動平均線でトレンドの方向性を測る方法はわかりました
じゃあそれがどこまで続くんでしょう?
みんなが意識するレートというのがチャート上のどこかしらにはあります
そのレートに水平線を引いて値動きを予測するというのが多くの人がやっていて、一番シンプルなチャート分析方法です
トレンド転換ポイントの目印として
トレンドが発生すると、その勢いは簡単には止まりません
EURUSDは特にそういうトレンドが出やすい通貨ペアらしいです
それでもいつかは終わりが来ます
トレンドに乗っかって含み益が出ている人もいつかは利確します
これから逆方向にエントリーして、利益を出そうと狙っている人もいます
そういう人たちの売買がトレンドを終わらせて次の相場の展開を作り出します
そのトレンドが終わるポイントを予想することで、より大きい利益を確定でき、より有利なレートでエントリーできます
ではそれはどんなポイントなんでしょうか?
ある日のEURUSD1時間足チャートを見てみましょう
水色の先のあたりで下げ止まっている感じがしませんか?
直近の高値、安値というのはどのトレーダーも意識するポイントになります
安値であれば、有利なレートまでひきつけてロングしたい人にとってどこまで引きつけるかという目安になります
また、ショートをすでにしている人のうち、確実に利益を確保したいならいったん買い戻すための目安にもなります
こういう人たちの買いが集中しやすいのがこの直近安値など水平線が引けるポイントになります
今回の図では前回1回タッチしただけのラインですが、直近で何度もタッチしているラインなら、より強く意識されるラインになります
上位足のトレーダーが意識するポイントと重なっていればさらに強力な目印になります
ここをブレイクすれば伸びるかも
水平線にはそこでレートが跳ね返るかも、という予想に使うのとは別のもう1つの使い方があります
1週間ずっと50pipsくらいの値幅で行ったり来たりするレンジ相場がときどききます
そのレンジを飛び出す(ブレイクする)とその方向にトレンドが発生することがあります
これも実際のチャートを見てみましょう
下降トレンドが終わって、少し方向感がわからない値動きになった後、上昇トレンドが始まっています
レンジ相場の期間の上限は水色の水平線のあたりになっていますが、3回目に水平線の近くまで行ったときは上にローソク足が抜けてそのまま、上昇トレンドになっています
このときローソク足が水平線を抜けた瞬間にロングしたくなりますが、1回目に水平線にタッチしたときのように跳ね返されて”ダマシ”になる可能性があるので注意が必要です
少なくともローソク足の実体部分が水平線を上に抜けた状態で確定してからブレイクと判断するのがいいでしょう
さらに確実性を上げるなら、ブレイク後水平線に戻ってくるところをロングしましょう
一度水平線を上に抜けてから、赤丸部分のように水平線まで一旦戻ってくる値動きはよくあります
そこでロングすればより有利なレートでロングすることができます
万が一またレンジに戻っていったとしても損失を小さくすることができます
水平線ブレイクを狙うパターンはさっきの水平線を反発の目印にする考え方と矛盾しているようにも見えますが、相場に絶対的な法則はありません
水平線で反発することもあるし、突き抜けてその方向に大きく動き始めるときもあります
大事なのは色んなパターンを知ってどちらにいっても大丈夫なようにしておくことです
チャートパターンをみる
トリプルトップ、三尊
両肩と頭のように2つの山の間に1段高い山があるチャートの形をトリプルトップといいます
高値圏でこの形が現れると下落の前兆とされます
確実に行くなら3つ目の山が完成したときに入るのがいいですね
3つ目の山の前の谷のラインを下に抜けるのを待つとさらに確実です
このラインのことをネックラインと言うよ
取れる値幅と確実性のバランスを考えながら、エントリータイミングを決めましょう
トリプルボトム、逆三尊
トリプルトップを上下逆さまにひっくり返した形がトリプルボトムです
トリプルトップとは逆に上昇に転じる合図になります
これも、確実なのは3つ目の谷が完成したところですね
シンプルスイングトレードのメリット
チャートを見る時間が短い
僕がチャートを見る時間は1日のうちの15分くらいです
朝1回夜中の値動きはどんなだったかなーって見るのと、夜に昼間の値動きはどんなだったかなーっているのを見るくらいです
夜は何回かチャートを見ることはありますが、分析自体は上に書いた方法で方向性や節目のレートを5分くらい考えるくらいです
仕事が忙しかったり、家族がいたりで家でゆっくりチャートを見る時間がない人にとってピッタリのトレード手法と言えるんじゃないでしょうか
スキャルピングとかだとずっと画面に張り付いて、売買を繰り返す必要があるので拘束時間がそれなりにありますが、スイングトレードはほとんど拘束時間がありません
チャートを眺める時間が減って、家族と過ごしたり、これまでのトレードを分析する時間が増えたよ!
メンタルが安定しやすい
FXトレードで勝つために安定したメンタルは必須です
スイングトレードは初心者にとってもメンタルのブレが少なくできるトレード手法だと思います
スキャルピングで大きいロットを張ってトレードすることは短時間で大きな利益が得られる魅力をもっています
ですが、それは同じだけの損失を被る可能性があることも意味します
数秒後とに数千円、数万円の損や益が上下する様子をずっと見守り続けるのはかなりメンタルが疲れます
正しいトレード手法を目指していたとしても、感情的になって予定にないナンピンをしてみたり、早すぎる利確や損切りをしてしまって、思ったような結果が得られないってことは初心者あるあるです
一方でスイングトレードは慌ててエントリーや決済をする必要がなく、冷静になるための時間を持ちながら次の行動を決定することができます
指値や逆指値を駆使すれば当初の予定を貫くことがメンタル関係なく可能です
1日に1回しかチャートを見ないから事前に指値、逆指値を入れて計画的にトレードしよう
スプレッドを支払う回数が減る
FXトレードではエントリーするたびにスプレッドが手数料のようについてきます
エントリーした瞬間から含み損がわずかにあるのはこのスプレッドのせいです
同じ100pipsの利益を得るトレードでも10pips×10回のときに支払うスプレッドは、100pips×1回のときの10倍です
1回1回の支払いは小さい額かもしれませんが、これから長くFXを続けて、さらに資金を増やしていくなら馬鹿にできない金額だと思います
スイングトレードのデメリット
資金効率が悪い
スイングトレードは数日間以上をかけて100pipsくらいの値幅を狙う手法ですが、スキャルピングのように1日に何度もトレードを繰り返す手法と比べると、資金効率は悪くなってしまいます
スイングトレードの期間で100pipsの上昇の動きがある間に、実際は細かい上下の動きがたくさんあって、それをロング、ショートを駆使して稼ぐことができるスキャルピングトレーダーは100pips以上の利益が上がってもおかしくないわけです
あくまでスキャルピングがうまくできればの話ですが、勝率の高いスキャルピングにはスイングトレードの成績は勝つことができません
20トレードでトータル+100pips!
今日は行って来いの値動きで±0だー
トレードできるチャンスが少ない
なにかしらのインジケーターを目印にトレードチャンスを探っていくと思いますが、スイングトレードでは長い時間足を使うため、1日で確定するローソク足の数が少ないです
なので当然売買サインが出る回数も少ないです
1個もトレードしない日というのがザラにあります
夜は時間があるから何回もトレードしたい!という人には向かない手法です
3日連続ノートレだー
どうしても大きな値動きの波の時間間隔は広くなるからしょうがないね
ポジションを持ち越さないといけない
スイングトレードでは少ないチャンスで大きな値幅を狙うことになるので、ポジションを次の日に持ち越すということはよくあります
ポジションがどうなったか気になってよくねれませんでした…
利確、損切りの注文を入れてふだんはトレードのことから頭をきりかえましょう
アメリカの経済指標発表は日本の夜中になるので、その結果による急激な値動きにその場で対応ということができません
逆指値をきちんと入れておけば損切りはできますが、サボると朝起きたときに100pips逆行してる…みたいなこともあります
後、これはごく小さいデメリットですがマイナススワップがつく方向のポジションだと少し損してしまいます
スイングトレードで稼ぐコツ
まずは低レバレッジで
スイングトレードでは、僕の場合含み損が100pipsを超えることも珍しく有りません
そんなときでも強制ロスカットにならないように余裕のある取引量にしておきましょう
いきなり多くの資金を投入してもうまくいきません
資金を投入すればするほど、うまくいけば大きなリターンを得られますが、それと同じ確率で大きな損をします
そしてもう1つ覚えていかないといけないのが損は引っ張れるけど利益は引っ張れないということです
100万円の資金があれば、ユーロドルなら20万通貨以上の取引ができます
フルレバでトレードして100pips利益が出たら20万円の儲けということになりますが、その間我慢ができるでしょうか?
僕が初心者の頃は、まだ資金管理も甘く大きい額でのトレードをしていて、うまく行けば1日1万円くらい利益が出て喜んでいました
そんな状態で利益が20万円でるまでポジションを維持し続けることができるかっていうと多分できないと思います
どうしても利食いが早くなります
逆に損切りはどうかというと、含み損の額が大きくなればなるほどそれを確定させるのが怖くて損切りできなくなります
そしてさらに逆行はすすんで強制ロスカットという悲しい結末が待っています
自分のキャパにあった取引量でトレードしないと大きな値幅を狙うスイングトレードでは自分で自分をコントロールできなくなってしまう可能性があります
小さい値動きを気にしない
指標発表や要人発言で、一時的に10pipsくらい急騰、急落する場面にリアルタイムで出くわすことがあります
スキャルピングなら大きい値幅ですが、スイングトレードをするなら、これぐらいの値動きは放っておきましょう
含み損-20pipsだー
許容できる損失の値幅を50pipsくらいの大きめの値幅をとって、金額も許容範囲に収まる取引量にしよう
トレンドが出ていてその逆方向に動いたときは特にそうです
大きな流れに逆らうにはそれなりのパワーがいるので、少し動いたくらいでは気にせずそのまま流れに乗っていたほうが最終的には利益を大きくすることができます
指標発表に注意
長くポジションをもつスイングトレードでは、指標発表前だからトレードやめよう、とはできません
1週間前のポジションをもったままFOMCに突入なんてこともあります
パウエルちゃんの発表でここまでの流れから値動きがガラッと変わった!
指標発表ではチャートから見えていた流れが大きく変わることがあるから影響度の高いイベントの前にはポジションを整理しよう
すべての指標発表をポジションなしで迎えようとすると、多分まったくエントリーできなくなってしまうので現実的ではないですが、せめて当日はエントリーを新たにしない、含み益がそこそこ乗っていれば事前に決済しておくとかはやってもいいかもしれません
指標発表タイミングは大きなイベント前にはTwitterでトレーダーの方が関連のつぶやきをしてくれるので参考になります
みんかぶFXというサイトでは指標発表の時間だけでなく、重要度も☆の数で教えてくれるのでわかりやすいです
時には放置もアリ?(非推奨)
通常損切りする理由は、間違ったエントリーをしてしまって含み損がでているポジションに資金を拘束されるのがもったいないとかそんな感じだと思います
ハズレポジションにはさっさと見切りをつけて変わりに次のトレードをして稼いだほうがトータルで稼げるという考え方ですね
安定して5割以上の勝率が出せる手法で利確と損切りの値幅を同じにしておけば、確率論的にはいつかはプラスになるはずです
でも負けが続くときとか、なんとなく利確や損切りの値幅をかえてしまうこととかってあると思います
メンタルがそれなりに強くないとずっと同じようにトレードするのって難しいです
トレードのスタイルが崩れた状態で売買を繰り返すよりも、含み損は含み損のまま放っておくのもいいと思います
100pipsくらい逆行しても大丈夫なくらいの取引量にしておけばいつかプラスになるまでまてるはずです
そして、がっつり逆行するような強いトレンドが出たときは、そのトレンドに少しずつ乗っかって利確しましょう
それをやっているうちに最初のハズレポジションをもったときと比べたらトータルプラスにすることも可能です
一見効率が悪いこのやり方ですが、1ついいところは往復ビンタを喰らいにくいところです
レンジ相場で上にブレイクして買ったら、下がって逆に下にブレイクしたと思ってドテンショートしたらレンジ継続みたいなこと、みなさんも経験ないでしょうか?
こうやって損を増やすのも、含み損を抱えて時間を損するのも同じだと思って、僕はよりメンタルが疲れないほっておく方を選んでいます
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