株やFXのトレードをするうえでチャート分析は欠かせません
分析をローソク足だけでするというのはなかなか難しいもの
いろんなインジケーターを指標として使ったり、水平線、トレンドラインを自分で引いたり分析手法は人それぞれですが初心者のうちは、インジケーターの設定が難しかったり、ラインも自分でどう引けばいいかわからないものです
そんな人はまずは移動平均線から始めましょう
チャートアプリでは最初から表示されていることも多いので面倒な表示設定もしなくていいです
僕も今のトレードは移動平均線をメインにチャート分析して、+αで水平線を引いてみたりする感じです
知れば知るほどいろんな使い方ができる移動平均線について勉強していきましょう
移動平均線という指標
移動平均っていう意味がそもそもわからないよ
一定期間のローソク足の終値の平均値をプロットし、つないだ線ですよ
小学校では平均を習うときにいっしょに移動平均なんて言葉は習いませんでした
このよくわからない名前がとっつきにくさを出していますが、その意味は簡単です
ある一定期間、例えばローソク足5本分と設定すれば、チャート上に各ローソク足から過去5本分のローソク足の終値の平均の点を結んだ線が引かれます
ローソク足が更新されて新しいローソク足が確定するたびに、新しいローソク足からみて5本分のローソク足の終値の平均値のプロットが追加されます
なぜ移動平均線が必要なのか
なんでわざわざ平均の線を引く必要があるんでしょうか
僕が思うに、ローソク足はいろんなノイズが入っていて全体像が見えづらいときがあるからです
移動平均線にはヒゲは影響しません
どんなに長いヒゲがでても移動平均線が参照するのはローソク足の終値だけなので、関係ないんです
また、突然大陰線、大陽線が出た時でも移動平均線に与える影響は参照するローソク足の本数によって薄まります
こうやって平均化された情報を見ることで突発的なチャートに惑わされることなく、チャートの全体像をとらえることができます
移動平均線のパラメーター設定
期間を決める
移動平均線の設定に必要な数字は1つだけです
さっきも書いたように何本分のローソク足から平均値を求めるかということです
これがあまりに小さすぎるとローソク足とほぼ同じような動きになるため、全体像をみるという役目が弱まります
逆に大きすぎると、直近のレートの変化に対する反応が鈍すぎて参考にならないことがあります
複数の移動平均線を使う
期間の設定値は人それぞれですが、ある程度期間の差をつけて複数本の移動平均線をチャート上に表示するのがいいと思います
わりと一般的だと思うのが3本の移動平均線を表示させるやり方です
短期、中期、長期移動平均線と呼んだりします
短期移動平均線で直近の方向性、中期、長期移動平均線でより大きな流れを見ることができます
僕の場合、現在1時間足で主にトレードをしていますが、3本の移動平均線を参照期間を15、25、75にして使っています
なんで15,25,75なの?
今使ってるチャートアプリのデフォルト設定だよ!
移動平均線を使ったチャート分析方法
トレンドの方向を見る
もっとも単純な移動平均線の使い方は移動平均線がどっちを向いているかでトレンドの方向を判断するというものです
移動平均線の先が上を向いていれば上昇、下を向いていれば下降トレンドです
短期の移動平均線はしょっちゅう向きを変えるのであまりあてになりませんが、長期移動平均線が上や下を向いているならそれは強いトレンドの目印です
その方向に乗っかるのが成功する確率が高いです
反転を知らせる2つのクロス
トレンド反転の目印を見つけたいならゴールデンクロス、デッドクロスを探しましょう
ゴールデンクロス:短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜ける
デッドクロス:短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に抜ける
長期移動平均線が水平のときとか細かい条件をつけるとより精度は高まるかもしれませんが、おおざっぱにはこんなかんじです
下のチャートではしばらく続いた下降トレンドから反転して上昇するときに短期移動平均線(水色)が長期移動平均線(赤色)を下から上に抜くゴールデンクロスができています
パーフェクトオーダー 3本の移動平均線の上下関係から方向性を見る
さっきの2つのクロスはトレンド反転を知らせるサインでしたが、このパーフェクトオーダーは方向性を知るというか自信を持つためのサインです
しっかりしたトレンドでは下のチャート右半分のように複数の移動平均線の上下の順番が入れ替わりません
上昇トレンド時:上から短期、中期、長期の順で移動平均線が並ぶ
下降トレンド時:下から短期、中期、長期の順で移動平均線が並ぶ
レンジ相場ではこの順番が頻繁に入れ替わるので移動平均線の上下の位置関係の変化を見て今後もトレンド継続しそうかどうかを分析できます
押し目買い 戻り売りの目印にする
基本的にトレンド発生中はローソク足は移動平均線の上か下どっちかにずっといます
上昇トレンドなら移動平均線の上に、下降トレンドなら移動平均線の下にローソク足がいます
ただ、一直線にレートが上がったり下がったりすることはなく、押し目や戻りという一時的な逆行が起こります
ここを狙ってトレンド方向の売買を仕掛けるのはよく使われるエントリータイミングです
この具体的なタイミングをどうやって計るのかという目印にも移動平均線は使えます
例えばローソク足が短期移動平均線にタッチしたらとか
もっと深い押し目なら短期移動平均線が中期移動平均線にタッチしたらとか
何が何にタッチしたらエントリーかというのはそのときの状況次第ですが、押し目買いや戻り売りは何pips逆行したら行うのか漠然としがちな手法に具体的な数値を与えてくれるのも移動平均線です
とにかく継続が大事
ここまでいくつか移動平均線を使ったトレード手法を書いてきましたが、この記事を読んですぐに勝てるようにはならないと思います
僕と同じようにトレードすることもできないと思います
移動平均線を使ってトレードするときには、この記事の説明には書いていないトレーダーそれぞれのセンスによる判断が介在するからです
なのでまずは移動平均線を使ったトレードを小ロットでも継続して行っていくことが必要です
そうしているうちに自分なりのゴールデンクロスの見つけ方、押し目買いのタイミング、自分にあった移動平均線の平均を算出する期間とかが決まっていくと思います
トレード手法のとっかかりとして本やYoutubeやブログで勉強するのはいいことだと思いますが、それはあくまでとっかかりです
そこで得たヒントを自分のトレード手法に活かしていくには継続が必要だと思います
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