時に為替レートに大きな影響を与える経済指標の発表
上手く乗れれば10pipsくらいなら簡単に利益がでたりしますが、失敗すればそれと同じかそれ以上の損失も一瞬で出てしまいます
この記事では経済指標発表時の取引について書いていきます
一瞬の値動きで大きな利益がとれる
通常、多くのトレーダーは自分なりのエントリーポイントが決まっていて、そこでエントリーして、手仕舞いも自分ルールで決まったところでやっていると思います
そのエントリーポイントはいつでも現れるわけではなく、場合によっては取引を1つもしないという日もあると思います
そんな風にして待ちに待ったエントリーのときが来てエントリーしたとしても常に予想通りレートが動くわけではなく、利益が出せずに手仕舞いするという場合もあると思います
一方、指標発表時のトレードはそんな待ち時間は必要ありません
事前に決まっている指標発表の時間の少し前にトレードアプリを開いて、発表された指標に対しマーケットが反応した方向にエントリーすれば、簡単に10pipsくらいは利益がとれます
それをきっかけに長いトレンドが発生すれば、さらなる利益を得ることもできます
何も考えなくてもいいというのはさることながら、指標発表時の値動きに飛び乗るやり方の最も魅力的なのは最初の10pipsの利益ならエントリーから手仕舞いまで数分で終わってしまうこともあることです
もし、あなたが100万通貨のポジションを建てられるなら数分で10万円稼げてしまうのです
とまあ、かなりポジティブに書きましたがけっこうデメリットもあります
指標発表時のようなたくさんの集中するタイミングでの取引は普段起きないようなことが起きます
値が滑る
FXの取引きを始めたばかりで、スリッページの意味がよく分からないという人は重要な指標発表時に取引をすることをおすすめします
僕も指標発表時に取引しようとして初めて、値が滑るということを体感しました
FXでは成行注文したとき、いつでも注文ボタンを押したときのレートで注文が約定するわけではありません
同じタイミングで注文が重なれば、マッチングする反対トレード(売り注文を出したなら誰かの買い注文)と出会うまで自分の注文は約定しません
通常時ならだいたいすんなり、一瞬で成行注文は約定しますが指標発表時は違います
世界中のトレーダーが指標発表に注目し、注文をしかけます
その結果、あなたの注文は不利な側にどんどん押しのけられます
これが”値が滑る”ということです
108.0円で買い注文たかったのに、108.1円で買う羽目になってしまうこともあります
スリッページ(値が滑って約定してもいい範囲)を設定している場合、スリッページの値以上に値が滑って約定しそうになると、注文がキャンセルされます
指標発表時に限らず急騰、急落に飛び乗ってトレードをするときはスリッページを設定しておくとよいでしょう
約定した瞬間に10pips以上の損失
この記事の前半の例では、指標発表時に最初に動いた方向にレートがドーンと動くかのように書きましたが、いつもそんな単純なわけではありません
確かに最初に数pips動いてその後、みんながその方向に追従することもありますが、そうでない場合もたくさんあります
具体的にいうと、例えば下方向に数pips、ヒュンと動いてその後上にドーーンといってしまうことです
①最初に下に動いたから”売りだ!”と思って飛び乗るとします
➁他にも飛び乗る人がいるので、少し値が滑って自分がボタンを押したより下のレートで約定します
③その後数秒は含み益が出ますが、その直後、急にレートが反発します
④また戻ってくるだろうと損切りせずに見ていても全然戻ってきません
⑤結局、かなりの損失を出して損切りをしてしまうことになりました
みたいなパターンもよくあるわけです
普通のトレードなら③の段階で出たくらいの含み損がでれば損切りをするようなルールをもってやっている人でも、指標発表時のトレードは勝手が違います
①から④までの動きが数分の間に起こってしまうので冷静な判断ができなず、大きな損失を出してしまうのです
短い時間で利益が可能性はありますが、リスクも大きい指標発表時のトレード
“君子危うきに近寄らず” で指標発表時はトレードは絶対しないというのも賢い選択だと思います
でも僕は君子ではないのでなんとかいいやり方がないか考えてみました
君子出ない方はやってみてもいいかもしれません
もちろん自己責任で^^
両建て&逆指値注文
エントリー時にみんなの注文が殺到して値が滑るのがリスクの1つだと先程説明しました
だったら、値が滑らないときにエントリーしとけばいいんです
それはいつかというと指標発表前です
それじゃあどっちに指標発表でレートがわからんやんけ!という方、大丈夫です
売りも買いも両方、同数のポジションを建てとけばいいんです
そうすれば指標発表までの値動きはお互いに相殺され、この時点での損失はそれぞれのポジションのスプレッドのみです
そして、もう1つ大事なのがそれぞれに損切りの逆指値注文をセットしておくこと
こうしておけば、”指標発表時の値動き幅 - 損切り”分の利益が得られます
難しいのは利益確定のポイントです
利益は伸ばすだけ伸ばしたいですが、すぐ反発するパターンだった場合利益確定が遅れると、一瞬で往復ビンタが完成してしまいます
瞬時の判断に自信がない人は利益確定の指値注文も事前に入れておくのがいいかもしれません
まとめ
なんかいいやり方がないか考えてみましたとか書きましたけどあんまり思いつきませんでした
結局は指標発表時は触らないというのがいいやり方なのかもしれません
でもこんな現象があるということを知っておくだけでもトレードの役に立つと思います
テクニカル中心で分析を行っている人も時にはチャートの外の出来事のことも心に留めておくとよりよいトレードができるんじゃないでしょうか
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