FXの大きな特徴であるレバレッジという仕組み
これがあるおかげでFXでは少ない証拠金で大きな取引きを行うことができて大きい利益が狙えます
一方でその分リスクが大きくなる場合もあり、初心者にはよくわからないしなんか怖いと思われる要素かもしれません
この記事ではレバレッジはどんなものなのか、どうやって計算するのかを解説していきます
レバレッジの仕組みを理解して、しっかり資金管理ができるようにすることはFXで稼いでいくための第一歩だと思うのでしっかり勉強していきましょう
レバレッジ=証拠金の何倍のお金を動かしているか
レバレッジ=てこ、という意味です
理科の授業でならったようにてこは加える力以上のものを持ち上げるのに使うものです
FXの場合は、自分が持っている証拠金以上の取引を行う場合レバレッジを効かせて取引をしている状態になります
実際にFX口座のアプリとかで取引する場合は、レバレッジ何倍とかいうのをどこかで設定するというわけではありません
口座ごとに決められた最大レバレッジ×自分の証拠金で決まる取引量の範囲で自由に取引量を変えることができます
資金管理のやり方の1つとして、”自分はレバレッジ5倍までしか取引量は増やさない”というふうに決めるのはアリだと思います
少し具体的に説明すると、例えば自分が100万円の証拠金を口座に入れているとします
100万円分の米ドルを買ったら自分の証拠金分のドルを買っただけなのでレバレッジは効いてません
もし200万円分の米ドルを買ったら証拠金の2倍のドルを買っていることになるのでレバレッジは2倍です
円以外の通貨ペアの場合
ユーロドルみたいな円以外の通貨同士の通貨ペアの場合、日本人にとっては少しややこしい感じがしますね
1ユーロ=1.1ドルなら1万ユーロ取引するなら1.1万ドルが必要でそのドルを買うのに必要な円は、そのときのドル円で決まります
こんなふうに順をおって考えていけば、1つ段階が多いだけで円と他の通貨の取引の時と同じように考えることができます
レバレッジの最大は25倍
国内のFXの口座は最大25倍までレバレッジを効かせることができます
つまり100万円もっていれば2500万円の取引ができます
海外口座なら3000倍なんてものもあります
100万円もっていれば30億円動かせるなんて夢のようですが、予想と反対方向にレートが動いて強制ロスカットの売買が成立しないときはどうなってしまうんでしょうか
レバレッジのメリット
ここまででレバレッジは”証拠金に対する、実際に動かしている金額の倍率”だということは分かったと思います
具体的に25倍がどれくらいすごいかわからん!
という人のためにもう少し具体的に説明していきます
こちらはドル円の1時間足のチャートです
1時間で値幅が大きい時には40pipsくらいは動いてます
これがどれくらいの値動きかというと、1万通貨取引をしていた場合4000円の損益が発生するくらいの大きさです
今のレートでもしあなたが107万円もっていたら、レバレッジなしだと1万通貨(1lot)分取引ができるので40pipisの値動きがあったときの損益は4000円です
レバレッジを最大の25倍まできかせていた場合はさっきの25倍、25万通貨(25lot)まで取引ができます
そうすると、40pips動いたときの損益はさっきの25倍、つまり10万円です!
たった1時間で10万円ってやばいですよね
ただ、この10万円は得られる可能性のある金額であると同時に失う可能性のある金額でもあります
レバレッジのリスクについて次のブロックで考えてみましょう
レバレッジと資金管理 ハイレバレッジ≠危険
レバレッジをかけると同じ値動きでも損益の幅が大きくなるということをさっきのブロックで書きましたが、少し語弊があるかもしれません
正確には取引量が多くなると少しの値幅で発生する損益が大きくなります
100万円で25倍のレバレッジで取引しても、2500万円でレバレッジ1倍で取引しても、値幅が同じなら損益は同じです
では、なぜハイレバレッジの取引きは危険といわれるのでしょうか
それはレバレッジをかける=身の丈にあってない取引ができてしまうからだと僕は思います
投資に100万円回せる人と2500万円回せる人では経済的な余力が全然違います
10万円の損失のダメージは両者で全然違うというのは簡単に想像できますよね
100万円→90万円では10%も資金が減りますが、2500万円→2490万円ではたったの0.4%減です
気を付けないといけないのはレバレッジがいくつかということではなくて、最大の損失がいくらになるか、それは自分の資金の何%にあたるかということです
損失の決め方
損失なんてどうやって決めるの?
レバレッジの高い低いにかかわらず損失が許容できる範囲で収められるならそれはリスクが低いトレードだと思います
ではどうやって損失を許容範囲に収めるのかというと、損切りのための逆指値注文をエントリーと同時に入れておきます
1度のトレードで自分が許容できる損失が1万円だとします
値幅×取引数量が1万円に収まるように損切りのレートと取引数量(≒レバレッジ)の組み合わせを決めます
例を示すとこんな感じ
- 損切り値幅:10pips、取引量:10万通貨
- 損切り値幅:100pips、取引量:1万通貨
レバレッジが高くなったとしても、レートが自分の予想と逆行しない自信があるなら損切りの逆指値を今のレートに近づけておけば損失を大きくせずに済みます
こんな風にレバレッジだけが取引きのリスクを決めるわけではなく資金全体を管理することがFXのリスクを考えるということになると思います
レバレッジがよくわからない人へ
yahoo!知恵袋を見てみるとレバレッジというのがあんまりよくわからないという質問がたくさんあったのでその中からピックアップして勝手に回答したいと思います
FXについてです。 ロットとレバレッジってなにが違うんですか?
ロットは取引量、レバレッジはある取引きをしたときの証拠金に対する取引量の倍率です
レバレッジは誰にでもできる設定ではないのですか?
レバレッジを何倍に設定するという操作をFXのアプリの取引き画面で行うことはありません
取引量を設定したときに勝手にレバレッジが決まっています
国内のFX証券会社ならレバレッジ25倍に相当する取引量までは自由に選ぶことができます
(取引の最小単位は証券会社によりまちまちですが最小で1,000通貨くらいです)
25倍を超える取引量は設定することができません
まとめ
レバレッジについて基本的なことがこの記事でわかったと思います
- レバレッジは証拠金に対する取引量の倍率
- 国内証券会社なら25倍までレバレッジがかけられて証拠金以上の取引きが可能
- ハイレバレッジ=危険ではなく、失う可能性のある金額の管理が大事
資金管理をしっかりしながらFXやっていきましょう
コメント