株式市場の癖
株の売買にもジンクス?迷信?的なちゃんとした説明がつくわけではないけどその時が来ると市場が決められたように動く傾向があり、これをアノマリーと言います。
この法則にそって売買を行う投資家もいて、実際に自分の売買のルールとして採用するかどうかは別にしても、参考にはなると思うので調べてみました。
Sell in May
そのままの意味だと5月には(株を)売れという意味でしょうか。”5月以降の相場は株価が軟調になる”というアノマリーです。
一般的に知られている理由は以下のものです。
- ヘッジファンドの決算期が6月に集中しているため
- 夏の休暇時期を挟んでいるため・・海外では1か月以上休む場合もあり、この休暇期間は市場参加者が減り、株価が上がりにくくなる
もう一つは全てのアノマリーに言えることかもしれませんが、みんながこのアノマリーを意識するから。特にSell in Mayは有名なので、その分影響も大きいかもしれません。
そしてこのアノマリーの元となった格言にはさらに続きがあり、
Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.
(5月に売り、相場から離れろ。そして、セント・レジャー・デイ(9月の第二土曜日)まで戻ってくるな)
というそうです。なぜ9月の第二土曜日なのかはわかりませんでしたが、9、10月の株安(彼岸底)、ハロウィン効果(ハロウィンの日を境目にそれまでの下げ相場から、株価が反発して上昇トレンドに乗るというアノマリーもあるので、夏は相場から離れて、秋が近づいてきたらまた戻ってきて、株価の下がりきった株を買えば、利益が出せるという感じでしょうか。
月曜株安
その名の通り、月曜日には株価が大幅に下がることが多いという、アノマリーです。
これは悪いニュースが週末に出やすいからだと言われています。そうすることで株式の市場での取引まで間があき、投資家が冷静に受け止める時間ができるからです。
サザエさん効果 / ジブリ効果
サザエさん症候群などと呼ばれる、日本人にとって日曜の夕方の象徴ともいえるサザエさんのアニメを見て次の日からの学校、仕事のことを考えて憂鬱になる現象もありますが、このサザエさん効果は別物です。
サザエさん効果
サザエさんの視聴率が上がると株価が下がり、サザエさんの視聴率が下がると株価が上がるというアノマリー。
ジブリ効果
金曜ロードショーでジブリ映画が放映された後の最初の取引日に株価が下がるいうアノマリー。
この二つは他のアノマリーよりもさらにアノマリーっぽいかんじがします。サザエさん効果については景気がいい=日曜夜外出する=サザエさんの視聴率が下がるという説明もあるそうですが、実際どうなんでしょうか。
ただ、どちらもそれなりの回数、アノマリーにそった現象が起きているようなので馬鹿にできないかもしれません。
まとめ
いくつかアノマリーについて調べてみましたが、全く根拠がないものばかりというわけでもないようです。他にもたくさんのアノマリーがあるので、それを意識してチャートを見てみたり、それがなぜ起きるのか考えてみるのも面白いかなと思います。
くれぐれも、アノマリーに沿って市場の動きが必ず起きるわけではないことに注意して、自己責任でしっかり考えたうえで投資を行ってもらいたいと思います。
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