値動きを表すチャートの見方
株やFXは買いと売りのバランスによって、どんどん値段が変わっていきます。
その株価の変化みながらトレードを行っていくのですが、その様子を表すチャートがこれまで使ってきたグラフと違うのでとっつきにくいという人は多いと思います
でも覚えれば簡単なので、この記事で勉強してチャートが読めるようになりましょう
ローソク足でチャートの意味がわかる
株価やFXのチャートで使われている図形の名前をローソク足といいます
ローソク足は見ての通り、縦長の長方形の上下に直線が伸びている形をしてます。また、長方形の色にも2種類(白と黒、青と赤など)ありそれぞれの要素が株価の変化を表しています。
まず長方形の上端と下端は、その日の最初の取引(寄り付き)と最後の取引(大引け)が成立した株価(始値、終値)を表します。
上端と下端どちらが始値か終値かは、長方形の色で分かります。
長方形の色が白の場合、そのローソク足は陽線といい、始値より終値が高かったことを表し、長方形が黒なら、陰線といい、始値より終値が低いことを表します。
長方形の上下の直線はヒゲといい、ひげの先端の株価がその日取引された中で最も高い株価ともっとも低い株価を表します。
ローソク足ひとつから、これらのことがわかり、ローソク足の表す期間内にどのような値動きがあったかを一目で知ることができます。
株の取引を行うことのできる時間は決まっており、東京証券取引所で取引が行われるのは9時から15時で、11時半から12時半は昼休憩です。前半を前場(ぜんば)、後半を後場(ごば)といいます。売買注文はネットで24時間出せますが、実際に取引が成立するのは、この市場で取引ができる時間(立会時間)の中だけです。
この時間の間に売買が行われ、ある時点より高い株価で買う人と売る人がいれば、取引が成立し、株価が上昇していきます。逆に安い株価でしか買う人がいなければ、安い値での売り注文が成立し株価が下がります。
このように、買いと売りの押し合いのような感じで株価は刻一刻と変化していきます。その変化を表すのにローソク足が便利なのです。
移動平均線で1歩先のチャート分析
値動きを知るのに便利な道具がもう一つあります。それが移動平均線です。
チャートで、よくローソク足と一緒に書いてあることのある曲線です。
ローソク足は細かい値動きを知るためにはいいのですが、全体の大きな流れを見るためにはノイズが多く使いづらいときがあります
そういうノイズを、株価を平均化することで消して見せてくれるのが移動平均線です
この曲線の各点は一定の期間中の株価の平均値を表します。5日移動平均線なら、線上の各点はその点が打ってある日から5日前までの期間の株価の平均値を表します。
この曲線、一本だけでもローソク足がどちらの方向に向かって動いているのか判断したり、この移動平均線に沿ってローソク足が動いているから直近の値動きはこうなるはずだと予測したりできます
また、平均をとる日数を変えたものをいくつか組み合わせることで売買のタイミングなどを見極めるのに使うことができます
よく使われるものに、5日、25日、75日移動平均線などがありますが、短期間のものと長期間のものを組み合わせて見た時に、短期間のものが、長期間のものを下から上に横切る形をゴールデンクロスといい、そこから株価が上昇する可能性が高いとみる考え方があります。反対に短期間の移動平均線が長期間の移動平均線を上から下に交差するとデッドクロスといい、株価が下がる予兆だと見る人もいます。
このように仕組みは簡単な線ですが、一目で、値動きの傾向をみたり、売買タイミングを計るのに使うことのできるすごい線なのです
まとめ
チャートの見方について、二つの要素をまとめました。
ローソク足
- 長方形上端、下端・・・始値、終値
- 長方形の色・・・・・・陽線、陰線、株価がその期間で上がったか下がったか
- 上ひげ、下ひげ・・・・その期間の高値、安値
移動平均線
- 一定期間の株価の平均値を結んだ線、値動きのトレンドが一目でわかる。
- ゴールデンクロス、デッドクロスで売買タイミングを計れる。
ゴールデンクロス、デッドクロスの考えは一般的によく言われる方法ですが、これらのサインが出たからといって必ずしも、株価が上昇または下落するわけではありません。株の売買はくれぐれも自己責任でお願いします。
結局は安くなっても売りたい人が多ければ株価は下がり、高くても買いたい人が多ければ株価は上がるもので、どんなにテクニックを駆使しても、すべての値動きを予測することはできないと僕は思います。
ただ、このようなテクニックをヒントに自分なりのルールを構築して、結果に合わせて少しずつ修正していい結果がでるように頑張るというのも株取引の楽しみの一つだと思います。
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