初心者の頃はチャートが上に行くか下に行くか予想することに主眼を置きがちです
確かにインジケーターなどを使って、チャートがどちらに行くかを予想し的中させる=勝つことに直結するので重要なことです
ですがそれだけではトータルで勝つことはできません
逆に資金管理をうまくできていれば極端な話、トレード回数のうち10%しか勝率がなくてもトータル金額で勝つことができます
この記事では資金管理について解説していきます
資金管理とは
色んな意味があると思いますが、この記事では資金管理=損失をどこまで出していいかを管理するという意味で解説していきます
出していい損失が決まれば、損切りするレートやトレードできる取引量が決まってくるので結果的にトレード全体を管理できるようになります
出してもいい損失の大きさ
まずは1回のトレードで出してもいい損失額をエントリーする前に決めましょう
損失の許容範囲の大きさは人によって変わりますが、僕は次のトレード1回で取り返せると思える金額にしています
あんまり損失を取り返そうという気持ちでトレードするのはよくないので相場状況に合わせた対応が必要ですが、自分が今まで取れたことがあって自身のある利確値幅×きちんと冷静にトレードできる取引量が僕の基準です
大事なのはその損失を出してしまってもまだ大丈夫と思えることが損失許容範囲を決めるときには重要です
まだ大丈夫と思えれば損切りがいくらかスムーズにできますし、次のトレードも安定したトレードができやすいと思います
自分が許容できない範囲まで含み損が膨らんでしまうと不思議なことに損切りを遠くに遠くにずらしてしまいます
普通に考えればありえない行為に思えますが、こればかりは経験してみないとわからないです
今までもたくさんのトレーダーがこれで資金をゼロにして退場しています
トレード始めたばかりのころからいきなり稼ぐとかじゃなく、まずは生き残ることです
勝ったり負けたりで結局±0なら十分位の気持ちで1年くらいトレードを続けていけばいろんなことが見えてくると思います
資金管理方法①pipsで管理する
自分がエントリーしようとするレートからどれだけ逆行したら損切りするかを決める際に、何pips逆行したら損切りするという値幅を最初に決めるパターンです
例えば1.18でユーロドルをショートして50pips逆行したら損切りすると最初に決めます
この値幅というのは自分のトレード対象のボラティリティから普段ならどれくらいの幅の押し目をつけるかなどの経験から決める値です
そして次に50pips逆行しても損失が自分の許容範囲に収まるように取引量を調整します
例えば10万円が損失の許容範囲とすると20万通貨が取引量の上限になります
- エントリーするレートから利確するレート、損切りするレートまでの幅(pips)を決める(全トレード共通の値幅)
- 現在のレートから決済レートまで動いた時の損益が許容範囲に収まるように取引量を調整する
資金管理方法②値動き予想ベースで管理する
2つ目の資金管理方法は損切りレートをベースにするという意味では①と同じですが、損切りレートの決定方法が異なります
②の方法では損切りレートを自分の値動きの予想の悪い方が当たったことが確定するレートに設定します
つまり、上昇トレンドとみてロングを入れる場合なら、こういう値動きをしたら上昇トレンドが終了して、ロングする前提が崩れたと見るのかの判断基準になるレートを損切りレートとします
損切りレートを決めることで①同様損失許容範囲が決まっていれば取引量も決定されます
資金管理方法③取引量ベースで決定する
取引量が決まれば、値動きに対する損益の変動も決まります
トレード対象のボラティリティがふだんどおりなら、取引量を固定すればいつもと同じ感覚でトレードができます
いくらpipsやレートで考えようと意識していても、取引量を普段より増やしたときのトレードはなんとなく落ち着かないものです
なのでまず初めに自分がまともにトレードできる取引量を決めましょう
目安としては、少し抽象的ですが、目標レート、損切りレートまで動いても損益に自分がドキドキしない程度の取引量に収めるのがいいです
”ドキドキしない”というのが抽象的で人によってバラバラだと思いますが、僕の場合の例を紹介します
僕はS&P500指数のCFDトレードをしています
だいたいエントリーしてから数日で決済することが多いです
そのトレードでは1回で100pips利幅が取れればいいかんじ
20~30pipsくらいの値動きはいつもあるかなというイメージで、だいたい50pips~100pipsくらいの値幅を狙うことが多いです
そういうトレードで10pipsくらいの損失でやばいかもと思ったり、10pipsの利益でうれしい!早く利確したい!と思ってしまうようだと、もう自分の許容範囲を超えてしまってますね
あくまでも値動きが自分の想定通りに動いているかどうかがトレードの判断基準なので損益金額でトレード判断を歪めてしまうような取引量は自分の器にあっていないと自覚するべきです
最初は小さい取引量でトレードを初めて、トレード対象の傾向が分かってきた、損益の変動に慣れてきたと思ったら取引量を徐々に増やしていくのがいいと思います
おすすめは方法③
僕のおすすめは方法③の取引量を最初に決めるやり方です
取引量の影響はトレード判断にどうしてもでてしまいます
方法①、➁で損切りレートを近めにして取引量を増やすというやり方もなくはないですが、利益がでてくるとふだんより利益が増えるスピードが速くてうまくポジションを引っ張れないことが多いです
また、損切りを近づけるというのは当然損切りされやすくなるということでもあるので、よっぽど自信があるときしかできません
まずは最小取引単位からスタートして損益の変動に慣れてきたら少しずつ取引量を増やしていきましょう
損失がでても利益が出ても損益の金額に対しては何にも感じないという状態がトレードするときの心境としてはベストだと思っています
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