【株・FX】マルチタイムフレーム分析(MTF)はチャート分析に必須! 重要な理由や実際のやり方を解説!

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チャート分析をするうえでマルチタイムフレーム分析(MTF)は必須です。

マルチタイムフレーム分析ではトレードする時間軸のチャートだけでなく、上位足、下位足の値動きも考慮して分析を行います。

自分が見ている時間足のみを見た値動き予想と上位足の値動きのトレンドが逆行していると、予想は当たりにくくなるのでMTFは重要です。

この記事ではマルチタイムフレームの重要性、スマホでも簡単にできるマルチタイムフレーム分析の方法を解説していきます

スキャ男
スキャ男

自分スキャルパーなんで1分足のチャートしかみないっす!

博士
博士

長期足の方向性も見た方がいいですよ

スキャ男
スキャ男

それはちょっとめんどくさいっす!

博士
博士

大損しないとわからないか

 
 
この記事を読むと…
  • マルチタイムフレーム分析で大きな流れを見ながら、短期のちょうどいいタイミングを探れる
  • スマホでも簡単にマルチタイムフレーム分析できる方法がわかる
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マルチタイムフレーム分析(MTF)とは

マルチタイムフレーム分析とは、複数の時間足を見て相場を分析する手法のことです。

1つの時間足だけで分析すると視野が狭くなってしまいがちですが、複数の時間足を分析することで広い視野を持つことができます。

MTFでは基本的に上位足から下位足に向かって分析していきます。

上位足の流れと下位足のタイミングを複合的に考えることでより精度の高い分析が可能になります。

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マルチタイムフレーム分析(MTF)での長期足・中期足・短期足の役割

マルチタイムフレーム分析は、主に長期足・中期足・短期足という3つの時間足を軸に行います。

長期足は日足という風に目安が決まっているわけではなく、トレードスタイルによって長期足・中期足・短期足は変わってきます。

3つの時間足それぞれの役割を理解して、マルチタイムフレーム分析を活用できるようになりましょう。

マルチタイムフレーム分析(MTF)での長期足・中期足・短期足の役割

長期足の役割

長期足は、メインの時間足(中期足)よりも長い目線で分析するのが目的です。

長期足を見ることでメインの時間足だけを見ていては気づけない、より長い時間軸のトレンドを見つけやすくなります。

株やFXの相場では、長い時間足のトレンドの方が下位足のトレンドよりも影響が強いです。

なのでまず長期足のトレンドを把握しておくことで、メインの時間足でエントリーする方向を間違えにくくなります。

中期足の役割

中期足は、トレードスタイルのメインの時間足です。

例えば、デイトレードなら1時間足、スキャルピングなら1分足、スイングトレードなら日足などです。

長期足で決めた方向性を念頭に置きながら、エントリーや決済のタイミングは基本的にこの中期足で判断することになります。

短期足の役割

短期足は、主に詳細な売買ポイントを探るのに活用します。

中期足を見て売買タイミングが来ていると判断した後、より細かい判断を短期足で行います。

短期足のチャートに表示されたローソク足パターンなどからベストな売買タイミングを分析します。

長期足と短期足ではチャートの見方が異なるので注意しましょう。
長期足:トレンドラインなど大きな流れの把握
短期足:チャートパターンなど直近の値動きの把握

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なぜマルチタイムフレーム(MTF)分析が必要なのか?

複数の時間軸をもつことが何故必要なのか

1つの時間足だけでチャート分析をすると、その時間足の値動きしかわかりません

しかし、短期的には下降トレンドであっても、もっと長期的な時間軸で見ると上昇トレンドが継続中ということもあります

こういう場合に、マルチタイムフレーム分析を行うと、再度上昇に転じる可能性を考慮に入れやすくなり勝率アップ、利益を伸ばす、損失を減らすといったメリットがあります

逆に1つの時間足だけで分析するとエントリーが失敗しやすくなってしまいます

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1つの時間足だけで取引すると失敗しやすい理由

なぜ1つの時間足だけで分析するとエントリーが失敗しやすいのかというと、現在の動きが短期的なものか長期的なものかが判断できないからです

為替相場では長期的には上昇していても、短期的に下降することがあるように、常に短期・中期・長期トレンドが同じ動きをしているとは限りません。

そのため1つの時間足だけなら同じようなトレンド相場に見えても、実は大きな時間足に反しているトレンドということが多々あり、このようなトレンドに乗っかろうと考えてエントリーしてしまうと、反対方向の大きいトレンドがすぐに始まってしまい大きな損失を被ってしまう可能性があります

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株・FXのチャート分析におけるマルチタイムフレーム分析の基本

まずは基本から

マルチタイムフレーム(MTF)分析の基本ルールは3つあります

マルチタイムフレームの基本ルール3つ
  • 長期足から分析
  • 長期足のトレンドを最重視
  • 短期足でベストなエントリータイミングをはかる

これら3つのルールにそって分析をすればマルチタイムフレーム分析をしていることになります
1個ずつ解説していきます

いろんな大きさの枠でチャートを縁取ることで長期的な値動きと短期的な値動きの両方が見えてくる

マルチタムフレーム分析のルール① 長期足から分析

1つ目のルール 長期足から分析することは簡単です

チャートを見るときの設定を普段1時間足でやっているなら4時間足とかを見ておけばそれでクリアです

メインが1時間足でなくて日足でも5分足でも同じように1段階長い時間足のチャートで分析します

なぜ長期足から分析するのでしょうか

その理由は上位足の大きな流れにそれより短い時間足は逆らうことはできないからです

自分が見ている時間足では下降トレンドが上昇トレンドに転換したと思っても、長期足でチャートを見ると長い下降トレンドの一部のもどりかもしれません

短期足しか見ない人の画像
自分のトレードする時間間隔のローソク足だけみて上位足を見ないと大きな相場の流れがわからない

チャートはフラクタル(入れ子)構造 上位足=下位足の集まり

当然すぎることですが、ローソク足は短い時間足を集めると、長い時間足のローソク足が書けます

5分足12本分の期間のチャートの高値、安値、期間の始値、終値を使えば1時間足のローソク足を書くことができます

だから、上位足のチャートを書くために使っている数字は下位足のチャートを書くのに使っている数字の一部ということです

FXチャートのインジケーターの多くは指定した期間のローソク足の高値、安値、始値、終値から算出される数値をもとに作られています

ローソク足は日足の中には4時間足、4時間足には1時間足、1時間足の中には15分足が入れ子構造のようになっている

マルチタムフレーム分析のルール② 長期足のトレンドを最重視

”長期足から分析”のところと少しかぶってしまいますが、大事なことなので2回いいます

長期足のトレンドは短期足より重要です

長期足で上昇トレンドが発生していたとして、それより短期足のトレーダーは長期足の上昇トレンドの押し目に向かっていく下落をショートでとったりすることもあります

でも、それを長期足の上昇トレンド中にやっていると自覚していないと痛い目にあいます

いつまでもショートで利益を引っ張れると思ってしまうとせっかくできた含み益もすぐに失うかもしれません

相場の大きな流れ(トレンド)をつかむために長期足から分析していくことが重要です

列車の進行方向とは違う方向に人間が飛び降りたとしても列車の進行方向の慣性からは逃れられないように、短期足は長期足の流れに逆らえない

マルチタムフレーム分析のルール③短期足でベストなエントリータイミングをはかる

長期足で大きな流れを把握したら、次はメインの時間足でエントリー方向を決めます

その次に見るのが短期足です

メインの時間足をより細かく分解したのが短期足なので、よりいいレートでエントリー/決済するには短期足を分析することで分析の精度があがります

1本のローソク足でわかる情報は陰線か陽線か、実体の長さ、ひげの長さくらいですが短期足を見ればそれらのローソク足が描かれるまでの経緯がより詳しくわかります

この細かい値動きの流れから自分の次の売買のタイミング/レートはいつが最適なのかをはかることができます

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有名投資家も推奨するマルチタイムフレーム分析

投資やトレードの勉強をするための本として、必ずと行っていいほど紹介される本 投資苑でもマルチタイムフレーム分析は紹介されています

この本で紹介されている手法は自分が日足を見ている想定で、上位足である週足でトレンド把握し、日足で上位足のトレンドに反する動きを見つける。そして下位足でまたトレンドに戻っていこうとする動きを見つけるというものです

多くの投資家に支持される本でも紹介されている手法をやらない手はないですよね!

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マルチタイムフレームの考え方は他の手法にも通じている

移動平均線というポピュラーなチャート分析インジケーターがありますが、このインジケーターで目印になるシグナルでパーフェクトオーダーというものがあります

このシグナルは短期足、中期足、長期足でトレンドがそろっていることを示すもので、マルチタイムフレーム分析で確認しようとしている他の時間軸の値動きを指標としている点で考え方が同じと言えます

単純移動平均線のパーフェクトオーダー 矢印の時点から上から短期、中期、長期の順に移動平均線が並んでおり、上昇トレンドになっていることを表している
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3つのタイプのマルチタイムフレーム分析

基本的な考え方は共通ですが、マルチタイムフレーム分析にもいくつかやり方があります

3つのマルチタイムフレーム①トリプルスクリーン

投資苑の著者アレクサンダー・エルダーの手法で、複数時間軸のチャートを並列表示するという方法です

例えば、メインで日足を見ている場合、日足チャートといっしょに週足と4時間足を表示させるというものです

trading viewなら有料プランではあるが、いろんなレイアウトでマルチチャートの表示が可能。証券会社のアプリでもアプリによっては複数チャート表示可能

今は僕は使ってないですが、DMM FXのスマホアプリでは4分割で複数のチャートが表示できた気がします

3つのマルチタイムフレーム②Know Sure Thing

Know Sure Thing(KST)はローソク足チャートを変換してシグナルを出す、ストキャスティクスなどのインジケーターの仲間です

KSTはレートオブチェンジ(ROC)という現在のレートと過去のレートの差のインジケーターに基づくインジケーターです

ROCで参照する過去のレートの時間軸を4つにすることで複数の時間足のデータを参照することになりマルチタイムフレーム分析が可能になります

KSTのイメージ。ROCの期間は変更可能。
Trading ViewでチャートとKSTを並べて表示。インジケーターの中からKSTを選択して簡単に表示できる。

3つのマルチタイムフレーム③チャート+長期足インジケーター

通常使用するチャートの上に長期足で使うインジケーターを表示する方法です

例えば日足チャートの上に5日移動平均線を表示させているとしたら、25日移動平均線を表示させると週足の5週移動平均線を表示させるのと同じことになるので、長期足の移動平均線を表示させることになります

Trading view でローソク足と長期足の単純移動平均線でチャート作成。移動平均線で長期足目線のトレンドが確認できる。
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マルチタイムフレーム分析を初心者が習得するためにやるべきこと

マルチタイムフレーム分析をFXや株のチャート分析初心者が使いこなせるようになるために今日からやるべきことは、複数時間足を表示させた画像や複数時間足のインジケーターを表示させたチャートの記録を作り、徹底的に言語化することです

僕がこのブログを始めたのも株やFXに関して勉強したことの理解を深めるというのが目的の1つです

言語化できないということは勉強したことを自分のものにできていないということです

ローソク足やインジケーターが表示されただけのチャートを見渡して、どれだけのことに気づき、どれだけのことを言語化できるのかを徹底的にやってみましょう

チャート分析を始めたばかりのころは感覚に頼ってしまい、なんとなく上昇トレンド、なんとなくトレンド反転した、というふうな見方しかできませんが、言語化を習慣化していくと、自分の中のチャート分析の基準が明確になっていき、はっきりとチャート分析の根拠が説明できるようになっていきます

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重要だけどマルチタイムフレーム分析は少しめんどくさい

スマホでトレードを行う人、たくさんいると思います

平日働いている人は、PCを立ち上げてトレードしてる人って少ないんじゃないでしょうか?

スマホでトレードするときにネックなのが画面が小さいので複数のチャートやインジケーターを表示するのが難しいってこと

スキャルピングみたいなごく短い時間でトレードが完結してしまう場合画面を切り替えたりする余裕はありません

スイングトレードは時間的余裕はありますがいちいち画面を切り替えて上位足の環境認識してトレードする時間足見て、、とかってやるのはめんどくさい

そんなわずらわしさが初心者にとってはマルチタイムフレーム分析をやらなくさせる原因だと思います

前章 3つのマルチタイムフレーム③チャート+長期足インジケーターはスマホアプリでも簡単にできるのでその方法を具体的に解説していきます

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MACDとストキャスティクスのお手軽マルチタイムフレーム分析

ここで例としてあげる方法は日足チャートに日足のストキャスティクスと週足のMACDを表示させる方法です

スマホで僕が使ってるチャートアプリでは一度に表示できるインジケーターは、1種類の時間足のものだけです

日足のチャート、MACDストキャスティクスを表示して、MACDのパラメーターをうまいこといじって週足のMACDにしていきます

チャート完成イメージ
MACDとは?

MACDはMoving Average Convergence and Divergenceの略で、移動平均線をもとにした指標です

よく使われるMACDの設定はこんなかんじです
MACDライン・・・・12日、26日指数平滑移動平均線の差
シグナルライン・・・9日指数平滑移動平均線
MACDヒストグラム・MACDラインからシグナルラインの値を引く

これらをひとまとめに表示して、インジケーターとして使います

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MACDの日足→週足変換で上位足をチェック

MACDでは指数移動平均線の期間を変えることができます

これをいい感じにして、週足のMACDをつくりましょう

週足チャートでは1週間分の値動きを1本のローソク足で表しています

つまり、日足のローソク足5本分が1本の週足のローソク足に圧縮されているのです

MACDの指数移動平均線で参照する期間を長くすれば、指数移動平均線を書くためのデータは何日分にもできます

1週間の稼働日は5日なので、日足のMACDを表示させる各期間を5倍すれば、実質週足のMACDと同じものが表示できます

このやり方は日足→週足だけでなく、4時間足→日足という方法も当然できます
下位足のインジケーターを上位足のインジケーターに変換するときには、それぞれの時間足の期間の比をインジケーターの期間にかけることで、変換ができます

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マルチタイムフレーム分析は意味がない?

たまにマルチタイムフレーム分析は意味がない、勝率が下がるという意見を聞くときがあります

その説によると1分足が上昇し続け、5分足も上昇トレンドを形成という順番で上位足のトレンドが伝播していくというものです

マルチタイムフレーム分析の基本の長期足のトレンドを見る、その理由は長期足のトレンドに短期足の値動きも従うからという考えとは真逆です

この真逆の考えに立てば、確かにマルチタイムフレーム分析は間違っているのかもしれないと少し思います

ですが、結論から言うと僕はこのマルチタイムフレーム分析意味ない説には反対です

短期足の上昇が長期足に伝播することってそんなにあるんでしょうか

短期足では上昇トレンドに見えていても長期足では下降トレンドの途中に下ヒゲがちょっとできてるかな程度にしか見えない可能性もあります

また短期足の短い時間で手仕舞いされるようなトレンドが長期足のポジションの圧力に打ち勝てることはそうそうないと思います

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まとめ

今回は日足の情報を参照しているMACDの期間のパラメーターを操作することで週足のMACDを見るのと同じ情報が得られる方法を紹介しました

多くのインジケーターは期間を自分で自由に操作できるようになっているので今回のMACDの例を理解してもらえればどんなインジケーターでも、トレードする時間軸のローソク足+上位足のインジケーターという表示ができるようになると思います

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