【FX、株式投資】売買注文の方法 基本の指値、逆指値からIFD、OCOまで

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株、FXの売買注文

売り買いと言っても刻々と値段が変わる株やFXならではの売買方法があって初心者にとってはこれがちょっととっつきづらかったりします。

この記事では、株の売買方法の基本的なことからそれらを組み合わせた特殊な注文方法について解説していきます。

関連記事:売買タイミングに悩んだらインジケーターを頼りましょう

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株の売買注文のルール

まず、大前提として市場が開いている時間しか売買は成立しません。

株の場合は、平日の朝9時から11時半までの前場(ぜんば)と昼の12時半から15時の後場(ごば)の時間帯です。

FXの場合は各国の市場が開いている時間で、日本の昼の時間はもちろんですが、日本が夜の時間でもアメリカやヨーロッパの市場が開いているなど、ほぼ24時間売買ができます

この時間内に、売る側と買う側の取引きを行いたい価格が一致すれば、取引が成立します。この取引が成立することを約定(やくじょう)と言います。

また、ネット証券の取引ツールを使えば、いつでも自分の好きな時間に注文を出しておくことができます。その注文をいつまで出すかを指定しておけば、その期間中に注文の条件を満たしたときに、売買が成立します。

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注文の基本

株でもFXでも、注文の基本は成行(なりゆき)注文、指値(さしね)注文、逆指値注文の3つだけです

まずはこの基本の3つをマスターしましょう

成行注文

一番シンプルな注文です

売買価格を指定しないで、成行注文を出した時点で出ている反対売買の注文と約定します

成行注文の例

スキャルピングで即座に株を買いたい
 →成行買い注文を出したときに出ている最も安いレートでの売り注文と約定

株価が暴落しはじめたので、急いで売りたい
 →成行売り注文を出したときに出ている最も高いレートでの買い注文と約定

成行注文は市場が開いているときに出せば、流動性のある銘柄なら即座に約定します

市場が開いていないときに出すと、株の場合は寄り付きでのレートで約定することになります
寄り付きでは値が飛ぶことがあるので想定外のレートでの売買になる可能性があります

成行基本的にスキャルピングなどのチャートを見ながらリアルタイムで行うトレードで使う注文です

チャートの動きを見ながらの注文は判断が感情に左右されやすく、いい結果にならないことが多いのでトレードになれるまでは指値注文、逆指値注文を事前に出しておくのがおすすめです

指値注文

成り行き注文は基本リアルタイムの注文と書きましたが、これから紹介する2つの注文は売買するレートを決めて、事前に出しておく注文です

注文の有効期間を設定してこの注文を出しておけば、その期間内に指定したレートに達したときに自動的に注文が発注されます

1つ目は指値注文です

指値注文

買いの指値注文:指定したレート以下になったら発注

売りの指値注文:指定したレート以上になったら発注

例えば、指値で買い注文をする場合、1株1000円で買うと設定すると株価が1000円以下になったときに注文がかかり、売り注文があれば約定します

指値で売り注文をする場合、1株1000円で売ると設定すれば、株価が1000円以上になったときに発注がかかり、買い注文があれば約定します

安く買って、高く売りたいという通常の感覚どおりの売買なのでわりと入ってきやすいと思います

逆指値注文

指値注文とは反対の条件になるのが逆指値注文です。

指値注文

買いの逆指値注文:指定したレート以上になったら発注

売りの逆指値注文:指定したレート以下になったら発注

少し通常の感覚とは違う感じのある逆指値注文ですが、これも必須の注文方法です

逆指値注文の例

目標レートを上に抜けて、株価の上昇が継続することを確認してから買いたい
 →目標レートを逆指値のレートに設定して買い注文

想定より株価が下ったら、いったん株を損切りをしたい
 →損切りレートを逆指値のレートに設定して売り注文

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特殊注文

ここまで、基本的な注文方法を紹介しましたが、証券会社によってはこれらの注文に更に条件を加えたり、買いと売りを組み合わせた注文を一度に出したりできます。

ずっとチャートを見ていられない兼業トレーダーには必須の注文です

呼び方も証券会社によって変わることがありますが、ここでは僕が使ったことのある証券会社の注文方法を紹介していきます

IFD、Uターン注文

ある注文が約定したら、それによってもったポジションを決済する注文を自動的に出してくれます

IFDはif doneの略でもし最初の注文が約定したら、次の注文を出すという方法です

IFD注文の例

目標レートまで株価が下ったら株を買って、その後反発してあるレートまで上昇したら売りたい
 →指値買いと、それによって持つポジションの指値売りを設定
 →指値買いがまずは発注され、買い注文が約定すると指値売りが発注される

OCO、W指値

現在のレートより上のレートと下のレートの2つのレートを指定して、そのどちらかの条件を満たした場合に注文がでるよう設定します

指値買いと逆指値買い、指値売りと逆指値売りのセットになります

OCO注文の例

今もっている株の株価がある程度上がったら売って利益確定したい。もし大きく下がった場合も損失を限定するために売りたい
 →OCOで指値売り(利益確定用)を現在のレートより上で設定、
  逆指値売り(損切り用)を現在のレートより下に設定

利益が出る場合でも損失が出る場合でも、その範囲を確定させておきたい場合に使います

IFD-OCO

IFDとOCOを組み合わせた注文です

IFDで、エントリー注文を出しておき、もし約定した場合、そのポジションを決済する注文をエントリーしたレートの上下にOCOで配置することができます

トレーリングストップ

特定の売買レートを指定せず、レートの変動に追従する注文です

トレーリングストップ

買いのトレーリングストップ: 底値から指定した値幅分上昇したら売り注文を発注する

売りのトレーリングストップ:高値から指定した値幅分下落したら買い注文を発注する

トレーリングストップの例

今持っている株の上昇トレンドが終わったら売りたい
 →トレーリングストップの売り注文をだす。
  指定する値幅は上昇トレンドの波の幅より大きくする
 →株価が上昇するたびに売り注文がでる位置は更新される。
  上昇トレンドが終わって大きく下げ始めたところで売り注文が出る。

マネックス証券ではFXでこのトレーリングストップを利用したオートレールという自動売買の注文方式があります

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まとめ

指値や逆指値など、取引をはじめたばかりのころはややこしくて、僕も何度もそれぞれの注文がどんなものか確認していました。

誤発注はコワいので、慣れないうちは取引練習ツールなどで練習してみるのもいいかもしれません。

また特殊な注文方法は、うまく使えば便利なのでぜひ使ってほしいですが、設定した条件がきちんと自分の意図したものになっているか、全ての注文成立パターンを想定できているか特に損失を確定する側の注文には注意して活用してください

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