ユーロズロチのスワップポイント狙いでのトレードをユーロ円とズロチ円の売買で行う場合、ユーロ円ショート:ズロチ円ロングの通過量は1:4.3というのがよく使われるやり方です
ですが、常にその比率でやっておけばいいのか疑問に思ったので、考察してみました
ユーロ円:ズロチ円=1:4.3の理由
ユーロズロチをショートしている状態をユーロ円とズロチ円のトレードで再現するなら、ユーロ円ショートで買われる円の量とズロチ円ロングで売られる円の量をそろえないといけません
円の量がそろうようにユーロ円、ズロチ円の取引き量を決めるためには、ユーロズロチのレートをみればいいです
ユーロ円/ズロチ円=取引量の比率=ユーロズロチのレートだからです
そしてユーロズロチのレートはだいたい4.3前後で推移しているので、ユーロ円:ズロチ円=1:4.3の比率でトレードすれば、ユーロ円ショートとズロチ円ロングの円の取引き量がだいたい等しくなります
わずかに生じるずれの影響は?
1:4.3でトレードすればいいのはわかりましたが、最小取引量や資金量によってはぴったり4.3にはできないことがあります
また、実際のユーロズロチのレートが4.26だったり4.32だったりするときに4.3でトレードするとどうなるのでしょうか
実際のユーロズロチレート>トレードするユーロ円/ズロチ円の比率
例えばユーロズロチのチャートは4.4のレートを示しているときに、ユーロ円:ズロチ円=1:4.3でトレードした場合
ズロチ円が少なめということになるので、ユーロズロチのレートが変わらずユーロ円&ズロチ円のレートが変動した場合、ユーロ円の損益の方がズロチ円の損益より大きくなります
本来ユーロズロチのトレードでは、ユーロ円が上昇してショートポジションに含み損が出ればズロチ円のロングポジションの含み益がカバーします
ですが、ユーロ円とズロチ円の量がずれているとどちらかの損益がもう一方で相殺しきれません
そんなわけで、このパターンではユーロ円の損益がズロチ円の損益を上回るのでユーロ円&ズロチ円が上昇トレンドを形成しているときは注意が必要です
どんどん含み損が膨らんでしまいます
実際のユーロズロチレート<トレードするユーロ円/ズロチ円の比率
先ほどとは逆パターンですね
なのでユーロ円&ズロチ円のレート変動があったときには、ズロチ円の損益がユーロ円の損益を上回ります
ユーロ円&ズロチ円が下降トレンドのときは気をつけましょう
比率がずれてしまったらどうするか
一部のポジションを利益確定したり、ユーロ円かズロチ円片方だけエントリーしたり、ユーロ円とズロチ円の比率がずれることは多々あります
そのずれをそのままにすると、ユーロ円&ズロチ円のレートが変動すると損益が出ます
本来は、ユーロ円のレート変動に影響を受けずスワップポイントを稼ぐのが狙いのひとつなので、この状態を解消し、ユーロ円&ズロチ円のレート変動の影響を受けない状態にしたいところです
そういうときはどうすればいいのでしょうか
ズロチ円ロングが不足しているとき
比率のずれを解消するには二つ方法があります
- ユーロ円ショートポジションを一部決済する
- ズロチ円ロングでエントリーする
タイミングとしては、これからレートが上昇に転じそうというときにどちらかの動きを選択します
ポジションを多くとる方が、リスクをとることになるので、上昇するという自信が大きければズロチ円ロングエントリーします
少し自信がないときはユーロ円のポジションを一部決済します
このとき、ユーロズロチのレートも参考になります
これからユーロズロチの下落が見込めそうなら、ポジションを増やしてユーロ円とズロチ円の比率を調節する理由になります
ユーロ円&ズロチ円が上がっても下がっても、ユーロズロチが下がれば、ポジション全体としては含み益がでるからです
また新しくズロチ円エントリーした場合のユーロ円とズロチ円の約定価格の比率がズロチ円のレートと比べてどうなるかも参考になります
自分がユーロズロチ=4.3を基準にしているならそれを超える比率になるタイミングでエントリーする、などです
ユーロ円が不足しているとき
ズロチ円が不足のときと逆のことをします
ユーロ円&ズロチ円が下がる自信があればユーロ円ショート
少し自信なければズロチ円を一部決済
ユーロズロチが下がりそうならポジションを増やしやすいというのはズロチ円不足のときと変わりません
まとめ
ユーロズロチのトレードをユーロ円、ズロチ円のトレードで行うときの取引量の比率について考察してみました
各通過ペアの相場状況と、どれだけリスクをとるかを考えて、トレードしていきましょう
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