リスク少なく株主優待がほしい!
株をやってる人の中には、株主優待が目当てで取引を行っている人も数多くいると思います。
株をもっているだけで、モノがもらえるなんて、さらにそのもらえるものだけで生活できたら夢のようですよね。
しかし、株価が下落して、もらえるモノの価値以上の下落幅となってしまった場合、普通に買えばよかったなんてことにもなりかねません。
できるだけ株価の下落のリスクをさせつつも株主優待はほしい。そんないいとこどりなやり方があるんでしょうか。
現物買いと空売りを組み合わせる、つなぎ売り
クロス取引ともいわれるこの方法で、株主優待が欲しい銘柄の下落リスクを抑えることができます。
具体的には、株主優待を保有するのと同時に同じ銘柄を同株数空売りします。
もし、株価が変動しても、買いか売りで出た利益がもう一方の損失を相殺するため、最終的には株主優待分の利益が得られるという仕組みです。

考えた人すごい!
リスクがゼロなわけではない
つなぎ売りを行うには以下のコストがかかります。
- 売買手数料
- 信用取引の貸株料
- 逆日歩
逆日歩
証券会社が貸し出し可能な株が不足した場合に、貸株料とは別に発生する費用のこと。
このへんの手数料は証券会社ごとに違うようですが、優待とのバランスをみてつなぎ売りを行う必要がありそうです。
また、株の保有期間が優待を受け取るための条件になっている銘柄もあるため、注意が必要ですね。
つなぎ売りのよくある質問
つなぎ売りとは何ですか?
つなぎ売りとは、現物株を保有しながら同じ銘柄を信用取引で売り建て(空売り)することで、株価の下落リスクを抑えつつ株主優待や配当の権利を得る手法です。
なぜつなぎ売りを使うのですか?
株主優待や配当の権利を取りたい一方で、権利確定日前後の株価下落リスクを避けたいからです。つなぎ売りを行うことで、株価下落による損失を空売りの利益で相殺することができます。
つなぎ売りの基本的な手順は?
- 権利付最終日までに現物株を購入する。
- 同じ銘柄・同株数で信用売りを行う。
- 権利確定後に「現渡し」や買戻しで決済し、株価変動の影響を相殺します。
つなぎ売りのコストや注意点は?
手数料、貸株料、逆日歩などのコストが発生します。また、信用売りができる銘柄に限られ、タイミングを誤ると想定どおりの効果が得られません。
つなぎ売りでリスクはなくなりますか?
完全にリスクがなくなるわけではありません。株価下落リスクを抑える効果はありますが、逆日歩や貸株料などのコスト、または株価の動き次第では損失が発生することもあります。
どんな銘柄がつなぎ売りに向いていますか?
株主優待や配当が魅力的で、かつ信用売りが可能な銘柄が向いています。権利確定日が近づくと人気化しやすいため、早めの準備が大切です。
制度信用取引と一般信用取引のどちらを使うべきですか?
一般的には、逆日歩が発生しにくい「一般信用取引(短期)」を選ぶのが安心です。制度信用取引はコストが読みにくく、リスクが高まることがあります。
つなぎ売りを行うタイミングはいつですか?
権利付最終日までに現物の買付と信用売りの両方を完了させるのが基本です。権利落ち日を過ぎたら、現渡しや買戻しでポジションを解消します。
配当を目的にしたつなぎ売りも可能ですか?
可能です。現物株で配当権利を得つつ、信用売りで株価下落リスクを抑えることができます。ただし、配当落ち調整金や税金などを考慮する必要があります。
初心者がつなぎ売りを始める際のポイントは?
信用取引口座を開設しておくことが前提です。売り建て可能銘柄の確認、手数料や貸株料の計算、注文のタイミング管理などを事前に理解しておくことが重要です。
つなぎ売りのまとめ
つなぎ売りは、株主優待や配当を狙いながら株価下落リスクを抑えるための有効な手法です。現物株の買付と同時に信用売りを行うことで、権利確定日の値動きによる損益を相殺できる仕組みになっています。
ただし、貸株料や逆日歩、手数料といったコストが発生する点には注意が必要です。また、信用売りが可能な銘柄であることや、権利付最終日・現渡しのタイミングを正確に把握しておくことも欠かせません。
リスクを理解した上で手順を守れば、比較的安定した方法で優待や配当を得ることができるため、堅実に資産を増やしたい投資家にとって有効な戦略のひとつといえます。





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