株高になったらうれしいですよね
アメリカ株に投資してるなら最近の超絶ドル高円安もうれしいんじゃないでしょうか(株価にはプラスに働かない場合もあるのでトータル±0かもしれませんが)
ですが、株を売ったときが本当の利益確定であって、それまでの増減は絵にかいた餅といっても過言ではありません
一見煽りにしか見えないこの質問から今一度投資とどう付き合っていくべきなのか考えてみましょう
質問というか煽ってる!?
株高になると喜ぶのは多くの投資家がそうだと思うんですが、売る予定があるわけでもないのになぜ喜ぶの?という指摘はなかなか刺さるものがあります
喜ぶのはおかしいのか?考え見てましょう
下がるより上がる方がいいに決まってる
質問者がいうように30年スパンで考えたら29年はずっと下がっててもいいんですが、ずっと上がってる方がより安心でより高いところまで行けそうな気がするからこっちのほうがうれしいにきまってるんですよ
30年後まで決済することができないiDeco的なものなら30年後までどんな値動きしてようが関係ないんですが、実際には29年後でも1年後でも決済はできるわけです
目標額がきまっているんだとすれば、それに早く近づくようにすぐにでも株価が上がってくれるのがうれしいに決まってます
とはいえなかなか利確できないのが人の性
ですが、株価が上がり始めるとこれからももっと上がるんじゃないかと思ってすぐには利確できないのが投資家の悲しい性なのです
そういうところを知っていて質問者は”すぐに売るわけじゃないのに~~”といってるんでしょうねきっと
いつまでも上がると思って持ちすぎてしまった結果、暴落がきてしまって今までの含み益を全部飛ばしてしまうというのはみんな経験したことがあると思います
上がれば最終地点は高い位置に移動するはず
ちょっと理解してもらえるかわかりませんが、価格の値動きと各ポイントからの値動きの確率を表現してみました
ある時点のある価格から一定期間後の価格が現在の価格を中心として正規分布するとします
(正規分布を知らない人に簡単に説明すると、ここで言いたいのは現在の価格より遠い価格ほど到達する確率が低いと考えるってことです。逆に現在の価格の近い価格にとどまる確率の方が高いってことです。)
この考え方でいくと株価があがったってことは一定期間後の株価も株価が上がる前より高い位置に着地する可能性が高くなったってことです
意味、わかります?笑
もうちょっと頑張って書いてみます
現在の株価が100円だとして、1年後の株価は±2σの範囲に収まるとします
σはこれまでの株価の値動きから決まる株価のばらつき度合いです
正規分布の場合、±2σの範囲に95%のサンプルが収まります
これからの株価の値動きとこれまでの値動きを同等に扱えるのかという話はさておき、1年後の株価は95%の確率で±2σの範囲に収まります
今回仮にσの値が10だとすると1年後の株価は90~110円の範囲に収まるということです
次に株価が100円から150円に上がった場合を考えてみましょう
150円に上がった段階でもこれまで何十年と続く相場のばらつき度合いは変わらないと考えて、同じく1年後の株価のいろんな想定される値動きの着地点の95%は±2σつまり、±10円の範囲に収まります
なので現在150円まで上がった状態から考えると、1年後の株価は140円~160円の範囲に収まりそうといえます
なので今すぐ利確するわけでなくても1年後の株価の着地点は株価が上がる前よりも高い位置に来たという意味で、株高をよろこぶのはあながち間違いではないのです
今回1年で考えましたが、30年後についても同じように考えることができるので、質問者のいう30年後の着地点が株高になる前よりも高い位置になったことを喜ぶのはおかしいことではないと僕は思います
まとめ
途中少し正規分布とかこむずかしいことをいいましたが、言いたかったことは要は株高になったら素直に喜べばよくね?ってことです
現在の株高が本当に決済するときの株高につながってるのか?というのが質問者の疑問だったと思うのですが、株高前よりも高い位置に着地する可能性は高まったと考えていいと僕は思います
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