Think Traderではいろんなインジケーターを使うことができますが、少し変わった印字ケーとしてCandlestick Pattern Recognition というインジケーターがあります
このインジケーターははらみ足などのチャートパターンを自動的に認識してチャート上に表示してくれるインジケーターです
通常チャートパターンはトレーダーの頭の中で判断することになりますが、Candlestick Pattern Recognition を使えばこのインジケーターの定義に沿って自動的にチャートパターンを判断してくれます
これによってトレード判断が安定して成績が向上するのでは?と期待していろいろ試してみたので紹介します
- Candlestick Pattern Recognition のできること
- それぞれのチャートパターンの意味
- Think TraderでCandlestick Pattern Recognitionを使う方法
Candlestick Pattern Recognitionでできること
Candlestick Pattern Recognitionでは次のチャートパターンを自動で認識して名前をチャート上に表示してくれます
文字がチャートに表示されること自体新鮮だね
表示名称 | 日本語名 | 動き | 解釈 |
Bearish Engulfing | 陰の包み足(抱き線) | 上昇トレンド中に陽線を次の陰線がすっぽり包み込む | 上昇トレンドの反転 |
Bullish Engulfing | 陽の包み足(抱き線) | 下降トレンド中に陰線を次のよう線画すっぽり包み込む | 下降トレンドの反転 |
Dark Cloud Cover | かぶせ線 | 上昇中の陽線の終値から窓開けて次のローソク足が開く。前の陽線の中間点よりも低い位置で閉じる | 上昇トレンドから下降トレンドへのモメンタムの転換 |
Piercing Line | 切り込み線 (切り返し線) | 下降トレンド中、①前のローソク足の終値より低い位置で開く陰線➁陽線で、前のローソク足の中間点を上回る | 下降トレンドの転換 |
Three Black Crows | 黒三兵、三羽烏。 | 陰線が3つ続くパターン。 | 弱気相場 |
Three Inside Down | ー | 陽線、小さい陰線、陰線の反転パターン | 弱気の反転シグナル |
Three Inside Up | ー | 陰線、陽線、陽線の反転パターン | 強気の反転シグナル |
Three Outside Down | ー | 小さめ陽線、完全に包む陰線、陰線 | 上昇トレンドの反転 |
Three Outside Up | ー | 小さめ陰線、完全に包む陽線、陽線 | 下降トレンドの反転 |
Three White Soldiers | ー | 陽線が3つ続くパターン。赤三兵 | 強気相場 |
Bullish Harami | 陽のはらみ足 | 大陰線の後にそれにすっぽり包み込まれる陽線 | 下降トレンドの反転 |
Bearish Harami | 陰のはらみ足 | 大陽線の後にそれにすっぽり包み込まれる陰線 | 上昇トレンドの反転 |
Star | 明けの明星、宵の明星 | 前のローソク足から窓を開けて始値と終値が一致する同時線 | 反転 |
BullishとかBearishとかでてくるのは
おれたちのことか
Think TraderのCandlestick Pattern Recognitionの使い方
Think Traderで実際にCandle Pattern Recognitionを使う方法を見ていきましょう
チャートの下のIndicator(ギザギザアイコン)をクリックします
Add Indicatorをクリック
Candlestick Pattern Recognitionで検索
選択肢て、Addで追加
チャートの中にあてはまるチャートパターンの名前が表示される
これで何も考えなくてもチャートパターンが認識できるようになりました
表示方法の設定
Candlestick Pattern RecognitionをAddするとチャートの左上にCandle Pattern Recognitionの表示が追加されます
ここにある歯車ボタンをクリックすると表示方法の設定を変えることができます
Candlestick Pattern Recognitionで表示可能なそれぞれのチャートパターンに対して、表示色と表示するかどうかを選択できます
EngulfingについてはBearishとBullishでわけられるので色だけで売りか買いかまで認識できるように色分けできます
HaramiはなぜかBullishとBearishの区別がありません
実際に使ってみる
それでは実際にThink TraderでCandlestick Pattern Recognitionを使ってバックテストをしていきます
今回はEngulfingのみにしぼってやっていきます
- 通貨ペア EURUSD
- 1時間足
- 1発1万通貨
- Bullish/Bearish Engulfingのみ表示
- Bullish Engulfingが出たら買い
- Bearish Engulfingが出たら売り
- 10pips動いたら決済
- 両建てアリ
- ポジション決済前に同じ方向のサインが出た場合、増玉
それではやっていきましょう!
トレードの様子
ローソク足が確定したところでサインがでる(そもそもバックテストはローソク足ごとのコマ送りなのでローソク足がピコピコ動いているところは出ませんが)
ゴールデンクロスとかグラフから読み取る系よりサインがはっきりしていてわかりやすい
自分でローソク足をみてチャートパターンを判断する(特に2つのローソク足の組み合わせとかで判断する、今回のEngulfingのようなやつ)ときはチャートを凝視しないといけませんが、このサインが出たかどうかだけ見とけばいいのはすごく楽だと思います
この↓のチャート、少し前までは下降トレンドでした
このBullish Engulfingのように機能してくれると嬉しい
トレンド転換のサインとして使おうと思ってましたが、トレンドの最中にトレンド方向にサインがでることもしばしば
トレンドの勢い継続のサインとみることもできなくはないかも
トレンドは発生しても利確幅が10pipsと小さいのですぐ利確するので、ただただ見送らざるを得ない
逆に逆行するトレンドが発生したときもすぐ損切りするのでしょうがない
Engulfing乱発ゾーン
この値動きの値幅が設定利確/損切り幅にはまれば利益をのばせます
はまらないとポジションがどんどん増えていくだけになります
結果はこんな感じ
勝率は59%でそこそこでした
ドローダウン(一時的な資金の落ち込み)は持ち金の設定に対して投資額が少ないので小さい値になってしまっていますが、体感的にもそんなに大連敗というのはなかったと思います
利確/損切り幅によって成績は上下すると思いますが、トレード機会はそこそこあって今回は勝率もそこそこだったので割といいかんじでした
Candlestick Pattern Recognitionのよくある質問
キャンドルパターンとは具体的に何を指すのですか?
キャンドルパターンとは、ローソク足の形状や複数の足の組み合わせによって、市場の心理や価格の動きを示唆するサインのことを指します。
トレンドの転換や継続を読み取るために用いられる重要な分析手法です。
単一のローソク足と複数足パターンの違いは何ですか?
単一のローソク足パターン(例:ハンマー、ドージー)は、その瞬間の市場心理を示します。
一方、複数足パターン(例:モーニングスター、包み足)は複数の足が組み合わさることで、より信頼性の高い売買シグナルとなります。
最も信頼できるキャンドルパターンはどれですか?
モーニングスター、包み足(エンゴルフィング)、放棄されたベビーなどは、特に強い反転シグナルとして知られています。
ただし、単独で判断せず、トレンドや出来高などと併せて確認することが大切です。
パターンの信頼性を高めるために確認すべきことは何ですか?
信頼性を高めるためには、出現する時間足、サポートやレジスタンスの位置、取引量、そして直前のトレンド方向を確認することが重要です。
複数の条件が揃ったときに有効性が高まります。
キャンドルパターンはどの市場でも使えますか?
株式、FX、商品、暗号資産など、ほとんどの金融市場でキャンドルパターンは利用できます。
ただし、市場ごとに流動性やボラティリティが異なるため、補助指標と併用するのが効果的です。
キャンドルパターンの誤認識を防ぐ方法は?
誤認識を防ぐためには、パターンの定義を明確に理解し、条件を厳密に適用することが重要です。
また、RSIや移動平均線など他のテクニカル指標と組み合わせて判断すると、誤信号を減らせます。
トレンドが不明確なときにもパターンは有効ですか?
レンジ相場やトレンドが不明確なときには、キャンドルパターンの信頼性は低下します。
その場合は、サポート・レジスタンスやオシレーターを併用し、だましを避ける工夫が必要です。
短期取引でもキャンドルパターンは有効ですか?
スキャルピングや短期取引でもキャンドルパターンは利用できますが、短期足はノイズが多く誤信号が増える傾向にあります。
より長い時間足と照らし合わせて確認することで精度を高められます。
自動判別ツールはどのように使えばいいですか?
自動判別ツールを使うと、多数のチャートから効率的にパターンを検出できます。
ただし、すべてのシグナルを鵜呑みにせず、自分の取引ルールや他の分析手法と併せて使うことが大切です。
バックテストでキャンドルパターンの有効性を測るには?
過去のチャートデータを用いて、キャンドルパターンが出現した際の価格推移を分析することで有効性を確認できます。
出現頻度や勝率、リスクリワード比を数値化すると、信頼度の検証に役立ちます。
まとめ
Think TraderでCandlestick Pattern Recognitionを使う方法を解説してみました
表示できるチャートパターンには限りがありますが、あてはまるものがあればチャートを凝視しなくてもすぐにサインがでているかどうかわかるのでチャート分析がめちゃくちゃ楽になります
皆さんもぜひ試してみてください
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