Think Traderで使えるインジケーター95種 一挙紹介！

アキュムレーション／ディストリビューションラインは基本的に基礎となる需要と供給を測定するインジケーターです。

トレーダーが実際には積み上げて（買って）いるのか、減らして（売って）いるのかを見極めようというものです。

一定期間のマネーフローボリュームの合計を連続してグラフ化していきます。

ADLは出来高フローと実際の価格との間のダイバージェンスを検知できるので、現在のトレンドは維持されるのか、もしくは反転が予想されるのかを判断する為に主に利用されます。

Adaptive Price Zone (APZ)は、ボラティリティに基づくテクニカル指標で、投資家が市場の転換点を特定するのに役立つものです。これは特に横ばいの市場で非常に有用です。

APZは、短期間の二重平滑化指数移動平均に基づく一連のバンドを形成します¹。これは平均価格を取り囲む安定したチャネルを形成し、特にボラティリティの高い市場で価格変動を迅速に追跡します。

APZの使用方法の一つは、価格が上のAPZバンドを超えたときに売り、価格が下のAPZバンドを下回ったときに買うというものです。これは反転を予想しています。高ボラティリティの期間はバンドが広がり、相対的に安定した期間はバンドが非常に狭くなります。価格ラインとAPZバンドの交差点は、予測不可能で荒れた市場での良い取引の機会を投資家に示します

Alligator（アリゲーター）は、FX取引で使用されるテクニカル分析の一つで、3本の移動平均線を元にしたトレンド判断のインジケーターです。

このインジケーターは、トレンドが発生した時点でエントリー（取引開始）するためのシグナルを提供します。

具体的には、3本の移動平均線が一定の順序（短期、中期、長期）で並び、すべて同じ方向を向いているときにトレンドが発生していると判断します。
これを「パーフェクトオーダー」と呼びます。

また、移動平均線が開いたとき（トレンド発生時）を「ワニの口が開いている」と表現し、これがエントリーのタイミングとなります。

Aroon Oscillatorは、トレンドの強弱を示すテクニカル指標で、最高値と最安値の出現時期を計算し、それらを基に指標を算出します。この指標は、1995年にトゥーシャー・シャンデ (Tushar Chande)氏が開発しました。

具体的な計算式は以下の通りです：

ここで、nは期間を表します。

数値は-100から+100の間を推移し、0を起点としてプラスに推移するほど上昇トレンドが強く、マイナスに推移するほど下落のトレンドが強いと判断します。また、アルーン・オシレーターが0ラインを下から上に突き抜けたら「買いのシグナル」、0ラインを上から下に突き抜けたら「売りのシグナル」となります

Aroonは、トレンドの強さと方向を判断するためのテクニカル分析指標で、サンスクリット語で「夜明けの光」を意味します。この指標は、トゥーシャー・シャンデ博士によって開発されました。

Aroonは、Aroon UpとAroon Downの2つのラインから成ります。これらのラインは、特定の期間内での最高値と最安値が出現した日数に基づいて計算されます。

具体的な計算式は以下の通りです：

ここで、nは期間を表します。

Aroon Upが高い値を示すときは、価格が上昇トレンドにあることを示し、Aroon Downが高い値を示すときは、価格が下降トレンドにあることを示します。また、Aroon UpとAroon Downが交差する点は、トレンドの転換点を示す可能性があります。

Average Directional Index (ADX)は、トレンドの強さと方向を判断するためのテクニカル分析指標です。この指標は、J. Welles Wilderによって開発されました。

ADXは、+DI（Positive Directional Indicator）と-DI（Negative Directional Indicator）の2つの指標と共に表示され、これらはそれぞれ上昇トレンドと下降トレンドの強さを示します。したがって、ADXは通常、これら3つの線を含む形で表示されます。

具体的な計算式は以下の通りです：

ここで、+DMは「上昇幅」、-DMは「下落幅」、ATRは「Average True Range（真のレンジの平均）」を表します。

ADXの値が20～30を超えると、トレンドが強い状態を示しており、強いトレンドが発生する可能性があります。一方、ADXの値が20以下の場合、トレンドが弱いか、価格がトレンドレス（方向性が不明確）であることを示します。

なお、ADXはトレンドの強さを測るものであり、その方向性を示すものではありません。そのため、上昇トレンドでも下降トレンドでも、トレンドが発生すればADXは上昇します。具体的なトレンドの方向性は、+DIと-DIの値を比較することで判断します。+DIが-DIよりも高い場合、上昇トレンドが強いと判断され、逆に-DIが+DIよりも高い場合、下降トレンドが強いと判断されます。

Average True Range (ATR)とは、特定の期間における価格の変動幅、いわゆるボラティリティを確認するためのテクニカル分析指標です。

ATRは、以下の3つの計算式にて真の変動幅（True Range）を算出し、その中で最大となる絶対値を、その日の値として採用します：

1. 当日の高値 – 当日の安値
2. 当日の高値 – 前日の終値
3. 当日の安値 – 前日の終値

そして、特定の期間（通常は14日間）の真の変動幅の移動平均値を計算します。ATRの上昇は、価格のボラティリティが拡大していることを示し、逆にATRの低下は、価格のボラティリティが縮小していることを示します。

ATRとAverage Rangeの主な違いは、ATRが「真の変動幅」を考慮することで、前日の終値と当日の高値や安値の差を反映し、より大きな価格変動を捉えることができる点です。一方、Average Rangeは単純に高値と安値の差の平均を計算します。これらの指標は、市場のボラティリティや価格変動の程度を評価するのに役立ちます。

Average True Range with Percent (ATRv)は、一般的なAverage True Range (ATR)指標を正規化し、0から100パーセントの範囲で変動するようにしたものです。これにより、異なる金融商品間でのATRの比較が容易になります。ATRvは、最近の価格変動のパーセントとして表現されます。

具体的には、ATRは特定の期間における価格の変動幅（ボラティリティ）を示す指標で、J. Welles Wilderによって開発されました。ATRは、以下の3つの計算式にて真の変動幅（True Range）を算出し、その中で最大となる絶対値を、その日の値として採用します：

1. 当日の高値 – 当日の安値
2. 当日の高値 – 前日の終値
3. 当日の安値 – 前日の終値

そして、特定の期間（通常は14日間）の真の変動幅の移動平均値を計算します。ATRの上昇は、価格のボラティリティが拡大していることを示し、逆にATRの低下は、価格のボラティリティが縮小していることを示します。

一方、ATRvはこれらの値をパーセンテージで表現することで、異なる金融商品間での比較を容易にします。具体的な計算方法や使用方法は、ATRと同様ですが、結果がパーセンテージで表現される点が異なります。これにより、価格の絶対値ではなく、価格変動の相対的な大きさを評価することが可能になります。これがATRとATRvの主な違いです。ただし、具体的な計算式や使用方法は、使用するチャートソフトウェアや取引プラットフォームにより異なる場合があります。また、ATRvはあまり一般的ではないため、一部の専門的な取引プラットフォームやチャートソフトウェアでしか利用できないかもしれません。

Automatic Trend Lineは、チャート上のトレンドラインを自動的に描画するためのツールです。トレンドラインは、価格の動きを直線で表現したもので、上昇トレンドや下降トレンドを視覚的に捉えるのに役立ちます。

Automatic Trend Lineは、価格の動きに基づいて最も有効なトレンドラインを自動的に描画します。これにより、トレーダーは手動でトレンドラインを描く必要がなく、一貫性のあるトレンドラインを得ることができます。

なお、Automatic Trend Lineの具体的な計算方法や使用方法は、使用するチャートソフトウェアや取引プラットフォームにより異なる場合があります。

Awesome Oscillator（オーサムオシレーター）は、テクニカル分析で使用される指標の一つです。ビル・ウィリアムズによって考案されました。このオシレーターは市場のトレンド相場とその強さを測定するために使われます。

• ロジック: Awesome Oscillatorは2本の単純移動平均線（SMA5とSMA34）の差分を表示しています。ゼロラインを起点として、トレンド方向を視覚的に判断できるヒストグラムとして表示されます。
• 使い方:
  • トレンドの始まりと終わり: ゼロラインを基準にして上下します。ゼロラインより上は上昇トレンド、ゼロラインより下は下降トレンドと判断できます。トレンド転換点を見つけるのに便利です。
  • トレンドの勢いや強弱: 緑色のバーが勢いよく伸びている局面では、トレンドが加速していると判断できます。色の変化からもトレンドの強弱を視覚的に判断できます。
  • トレンドが転換するポイント（ダイバージェンス）: ダイバージェンスが発生するとトレンドの転換点が近いことを示します。価格とオシレーターの動きの逆転現象を意識することで、トレンド転換を予測できます.

Balance of Power（BOP）は、市場における買いと売りの力を測定するテクニカル分析ツールです。この指標は、価格を上方に押し上げる買い手の力と、価格を下方に押し下げる売り手の力を比較します。

以下は、Balance of Powerについての詳細です：

• 表示方法: BOPは、Igor Levshin氏によって2001年8月の「Technical Analysis of Stocks & Commodities」誌で紹介されました。このオシレーターは、買い手と売り手の力を比較し、価格を極端な水準に押し上げる能力を評価します。BOPが正の領域にある場合、バルが優勢であり、BOPが負の領域にある場合は売り手が優勢です。ゼロラインを基準にして上下します。
• ロジック: BOPは、以下の式で計算されます。 [ BOP = \frac{{Close – Open}}{{High – Low}} ] ここで、(Close)は終値、(Open)は始値、(High)は最高値、(Low)は最低値です。BOPは価格の変動幅を基にして計算され、正の値は買い手の優勢を示し、負の値は売り手の優勢を示します。
• 使い方:
  • トレンドの強さ: BOPはトレンドの強さを示す指標です。正のBOPは買い手の力が強いことを意味し、負のBOPは売り手の力が強いことを示します。
  • ダイバージェンスの検出: 価格とBOPの動きが逆転する場合、トレンド転換の可能性が高まります。ダイバージェンスを観察して、トレンド転換のサインを探すことができます。

BOPは、価格と取引量の関係を考慮することで、市場のバランスを理解するのに役立ちます。チャート上でBOPを表示して、トレンドの強さや転換点を観察してみてください。

詳細な使い方やチャート上での表示方法は、トレード関連のウェブサイトやテクニカル分析の書籍で確認してみてください。

BB MACD（Bollinger Bands MACD）は、ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせたテクニカル分析ツールです。このインジケーターは、トレンドの方向性とモメンタムを同時に評価することができます.

以下は、BB MACDについての詳細です：

• 表示方法: BB MACDは、通常のMACDを一本のラインで表示し、さらにボリンジャーバンドを追加したものです。MT4（MetaTrader 4）などの取引プラットフォームで利用できます。このインジケーターは、MACDのヒストグラムとシグナルラインを赤と緑のドットで表し、ボリンジャーバンドを青線と赤線で表示します.
• 利用方法:
  • ブレイクアウト戦略: ボリンジャーバンドのブレイクアウトでのトレードに使用されます。以下のポイントを検討します。
    1. MACDを使用してトレンド相場であることを確認します。
    2. MACDのヒストグラムでダイバージェンスを探します（潜在的なブレイクアウトのシグナル）。
    3. 20日移動平均線またはトレンドラインのブレイクでエントリーを検討します。
    4. ボリンジャーバンドのブレイクアウトを確認し、ボラティリティの上昇とモメンタムの上昇を探します。
  • トレンドフォロー戦略: 以下の手順でトレンド相場でも使用できます。
    1. MACDを使用してトレンドを判断します。
    2. 20期間移動平均線からの反転をエントリーポイントとして使用します。
    3. モメンタムの継続を確認するためにMACDを観察します。

ボリンジャーバンドは、アメリカの作家で財務アナリストであるジョン・ボリンジャー氏によって考案されたテクニカル分析ツールです。このインジケーターは、移動平均線を中心に、その上下に統計学的に計算された標準偏差を表示します.

ボリンジャーバンドの主な特徴と使い方を以下に示します：

• トレンドの強弱分析: ボリンジャーバンドは、価格の標準偏差が拡大している場合、その方向への値動きが強いことを示します。視覚的にトレンドの強さを把握できるため、多くのトレーダーに人気のあるインジケーターです。
• 標準偏差とは: 標準偏差は、一定期間のデータの平均値からどのくらいのばらつきがあるかを計算した数値です。標準偏差の数値が高いほど、ボラティリティが高いことを意味します。
• バンドの形状:
  • スクイーズ: ボリンジャーバンドが収縮している状態で、ボラティリティが少なくなります。価格が上下に行ったり来たりするレンジ相場が発生する傾向があります。
  • エクスパンション: ボリンジャーバンドが拡大している状態で、ボラティリティが高く、トレンドが発生しやすい状態です。
  • バンドウォーク: 価格が1σ（シグマ）や2σ（シグマ）に沿って一方方向に動いている状態で、トレンドの継続が高まります。

ボリンジャーバンド％B（BB%B）は、指定したσ数のボリンジャーバンドの幅の中のどの水準で価格が推移しているかを示したインジケーターです。ボリンジャーバンドのバンド内での価格の位置を別の角度から表示し、トレンドの発生や過熱感を探る場面で活躍します.

以下は、ボリンジャーバンド％Bについての詳細です：

• 計算方法: ボリンジャーバンド％Bは次の計算式で算出されます。
  
  ボリンジャーバンドの上のラインの値 – ボリンジャーバンドの下のラインの値 = ボリンジャーバンドの幅
  価格 – ボリンジャーバンドの下のラインの値 = ボリンジャーバンドの幅 = 現在の水準BB%B = 現在の水準 ÷ ボリンジャーバンドの幅
  
   ここで、ボリンジャーバンドの幅は、上部バンドの値から下部バンドの値を引いたものです。価格が上部バンドに近い場合、ボリンジャーバンド％Bは100に近づき、下部バンドに近い場合は0に近づきます。
• 解釈:
  • ボリンジャーバンド％Bの値が0から100の範囲内に収まっている場合、指定したσのバンド内で価格が推移していることを示します。
  • 100を超える場合は、上部バンドを上抜けている状態です。
  • 0以下の数値になる場合は、下部バンドを価格が下回っている状態です。

Center of Gravity（COG）は、テクニカル分析ツールの一つで、価格のサポートとレジスタンスの水準を特定するために使用されます。以下に詳細を説明します。

• 表示方法:
  • COGは、指数移動平均線（EMA）と波の理論を組み合わせています。
  • グラフ上に中心線とそれに対して上下に3本のラインを引きます。
• 使い方:
  • サポートとレジスタンスの特定:
    • ピンクのラインが中心線より下にある場合、買いの勢力が強いと判断できます。
    • ブルーのラインが中心線より下にある場合、売りの勢いが強いと捉えることができます。

COGは、価格の乖離度を視覚的に示すことで、トレンドの発生や過熱感を判断するのに役立ちます。

CMO、またはシャンデ・モメンタム・オシレーターは、トゥシャール・シャンデ氏によって開発されたテクニカル分析のためのモメンタム指標です。この指標は、価格の動きの勢いを測定し、市場が買われ過ぎや売られ過ぎの状態にあるかを判断するのに役立ちます。CMOの値は通常、-100から+100の範囲で表示され、0を中心として振動します。市場が買われ過ぎの状態は、CMOが高い正の値を示し、売られ過ぎの状態は、CMOが低い負の値を示します。

ここで、上昇価格変動の合計と下降価格変動の合計は、特定の期間にわたる価格の変動を基に計算されます。この指標は、トレンドの強さを評価し、将来の価格変動の可能性を予測する際に役立つ情報を提供することができます。また、RSI（相対力指数）と比較されることもありますが、CMOはより極端な読み取り値を提供する傾向があり、市場の過熱度をより敏感に捉えることができるとされています。

Commodity Channel Index (CCI)（商品チャネル指数）は、資産の現在価格、過去の平均価格、およびその平均からの標準偏差の関係を測定する、モメンタムベースのオシレーターです

以下に詳細を説明します。

1. 計算式と意味:
   • CCIは、一定期間の平均価格の移動平均から、現在値がどれくらい乖離しているかを表します。
   • 計算にはTypical Price（TP）を用いるのが特徴で、そのため相場の値動きに敏感に反応する性質があります。
   • CCIの計算式:
     • CCI = （TP – MA） / （0.015 × MD）
     • TP = （高値 + 安値 + 終値） / 3
     • MA = n日間のTPの移動平均
     • MD = TP – MAの平均偏差
   • パラメータは通常14が基本で、これがMT4/MT5でのデフォルトとなっています。
2. 活用方法:
   • CCIは、平均値から大きく乖離した価格水準を特定し、潜在的な取引機会を示唆するために使用されます。
   • 一般的にはCCIの0%ラインを判断基準として、+100%を下から上抜けたときに買い、-100%を上から下抜けた場合に売りと考えます。
   • 決済については、再び±100%の内側に戻ろうとするところで行うのが一般的です。
3. 0ラインとのクロス:
   • CCIが0%になると、一定期間の移動平均と現在値が一致することを意味します。
   • CCIが0ラインを上抜ける＝現在値と移動平均のゴールデンクロス、下抜ける＝現在値と移動平均のデッドクロスということです。

Cycle Period（サイクル期間）は、FX取引においてトレンドの周期やサイクルを視覚的に確認するためのインジケーターです。このツールは、相場のサイクルを分析したいトレーダーや相場の転換ポイントを探求したいトレーダーに向いています。

以下に、Cycle Periodの詳細と使い方を解説します:

1. 概要:
   • Cycle Periodをチャートに適用すると、サブウィンドウ上に赤色のラインが表示されます。
   • このインジケーターは、フィッシャー変換を用いて相場のサイクルを算出します。
   • フィッシャー変換は、正規分布ではない数値の分布を正規分布の近似値に変換する方法です。
2. 使い方:
   • Cycle Periodは、相場のサイクルを視覚的に確認するために利用されます。
   • サイクルが繰り返されるタイミングや相場の転換ポイントを分析する際に役立ちます。
   • フィッシャー変換によって算出された値が極端な水準に達した場合、相場が反転する可能性があるとされています。したがって、Cycle Periodのラインが大きく振れた後に向きが変わった場合、相場が転換した可能性があります。
3. パラメーター解説:
   • Cycle Periodのパラメーターはシンプルで、算出期間の比率を設定します。
   • 「коэффициент индикатора」（指標の係数）と呼ばれる項目で、比率を調整します。小さな値は反応が俊敏になり、大きな値は緩やかになります。
4. インストールと使用:
   • Cycle PeriodをダウンロードしてMT5にインストールします。
   • インジケーターをチャートに追加し、サイクルを視覚的に確認できます。

ダーバス・ボックス理論は、トレーダーが増加する取引量を持つ株式をターゲットにするためのテクニカルツールです。この理論は、一定期間の高値と安値を結ぶラインを描き、ボックスの高値をエントリーポイントおよびストップロスポイントとして使用するものです。この理論は、上昇相場やバルシュセクターをターゲットにする際に最適です.

以下に、ダーバス・ボックス理論の詳細と使い方を説明します:

1. 概要:
   • ダーバス・ボックス理論を適用すると、チャート上に赤色のラインが表示されます。
   • この理論は、フィッシャー変換を使用して相場のサイクルを計算します。
   • フィッシャー変換は、正規分布ではない数値の分布を正規分布の近似値に変換する方法です。
2. 使い方:
   • ダーバス・ボックス理論は、相場のサイクルを視覚的に確認するために使用されます。
   • サイクルが繰り返されるタイミングや相場の転換ポイントを分析する際に役立ちます。
   • フィッシャー変換によって算出された値が極端な水準に達した場合、相場が反転する可能性があるとされています。したがって、ダーバス・ボックスのラインが大きく振れた後に向きが変わった場合、相場が転換した可能性があります。
3. ダーバス・ボックス専用インジケーター:
   • ダーバス・ボックス理論をFX相場に応用したインジケーターもいくつか存在します。
   • 代表的なものは『DarvasBoxes mtf.mq4』です。これは、チャート上にBOX（箱）を描写し、BOXブレイクで仕掛けるストラテジー用に開発されたインジケーターです。
   • 『DarvasBoxes mtf.mq4』はマルチタイムフレームに対応しており、異なる時間足のBOXを表示させることができます。

DeMark Trend Line（デマークトレンドライン）は、トレンドの方向を示すためにトレンドラインをプロットするMT5のインジケーターです。これらのトレンドラインはサポートとレジスタンスのレベルを表します。このインジケーターは、トレンドの方向を示すために2つの対角線と2つの水平なサポートとレジスタンスのレベルをプロットします.

具体的には、以下のポイントが該当します:

• トレンドラインの描画:
  • DeMark Trend Lineは、価格の重要な高値と安値に基づいて主要なトレンドラインを自動的に描画します。
  • これにより、手動でトレンドラインを引く手間を省き、トレンドの方向を視覚的に把握できます。
• サポートとレジスタンス:
  • トレンドラインは、価格が上昇する際のサポートと、価格が下落する際のレジスタンスを示します。
  • これらのレベルは、トレンドの転換ポイントやエントリーポイントを特定するのに役立ちます。
• MT5での利用:
  • DeMark Trend Lineは、MT5で利用できるインジケーターです。
  • チャート上に表示されるトレンドラインを活用して、相場の方向性を把握しましょう。

Detrended Price Oscillator (DPO)は、テクニカル分析において価格のトレンドを取り除き、価格サイクルの長さを推定するためのツールです。このオシレーターは、価格のピークからピークまたは谷から谷までのサイクルの長さを見積もるために使用されます.

以下に、Detrended Price Oscillatorの詳細と使い方を説明します:

1. 計算式:
   • DPOは、過去の価格と移動平均との差を計測します。
   • 以下がDPOの計算式です:
     • DPO = 現在の価格 – X/2 + 1期前の価格の単純移動平均
     • ここで、Xは遡及期間の期数を表します。
2. 使い方:
   • DPOは、価格サイクルを視覚的に把握するために使用されます。
   • 過去の価格のピークと谷を特定し、次のピークや谷がいつ発生するかを見積もるのに役立ちます。
   • 推定されたピークは売りの機会、推定された谷は買いの機会として活用できます。
3. 計算手順:
   • 遡及期間（例えば20期間）を決定します。
   • X/2 + 1期前の終値を見つけます（20期間の場合、11期前の価格）。
   • 過去X期間の単純移動平均を計算します。
   • DPO値は、終値（ステップ2）から単純移動平均（ステップ3）を引いて得られます。

Disparity Index（ディスパリティインデックス）は、テクニカル分析において価格のトレンドを取り除き、選択した移動平均に対する最新の終値の相対位置を測定し、その値をパーセンテージで報告するツールです.

以下に、Disparity Indexの詳細と使い方を説明します:

• トレンド方向の指標:
  • Disparity Indexは、価格が移動平均に対してどの方向に動いているかを示すモメンタム指標です。
  • インデックスが大きく上下に動く場合、価格の修正が予想されることがあります。
  • Rate of Change（ROC）などの類似した指標と同様に、Disparity Indexは他のツールと組み合わせて使用するのが最適です
• 解釈:
  • 正のパーセンテージ（0より大きい値）は、価格が上昇しており、アセットが上向きのモメンタムを持っていることを示します。
  • 負のパーセンテージ（0より小さい値）は、売り圧力が増加して価格が下落していることを示します。
  • 値がゼロの場合、アセットの現在価格は移動平均と一致していることを意味します。
• 使用例:
  • Contrarian投資家は、特にDisparity Indexを好みます。この指標の極端な値は、アセットが過買いまたは過売り状態であるかどうかを予測するのに非常に役立ちます。
  • 価格が一方向に過度に押されると、ポジションをクローズしたい参加者が他方向に取引を行う余地がほとんどなくなり、価格が逆転する可能性が高まります。

DMI（Directional Movement Index／方向性指数）は、トレンドの有無や強弱を判断するテクニカル指標です。この指標は、価格の方向性とその大きさを測定します。具体的には以下のポイントが該当します:

• DMIの基本的な見方:
  • DMIは、当日の高値と安値が前日の高値と安値に比べてどちらが大きいかを基準に相場の強弱を判断します。
  • 上昇トレンドでは、当日の高値が前日の高値を更新することが多く、下降トレンドでは当日の安値が前日の安値を更新することが多いことを利用しています。
  • DMIは、プラスの方向性指数（+DI）とマイナスの方向性指数（-DI）を用いて判断します。
• DMIの売買ポイント:
  • 買いシグナル: +DIが-DIを下から上抜いた時
  • 売りシグナル: +DIが-DIを上から下抜いた時
• DMIのトレンド判断:
  • 上昇トレンド: +DIが-DIより上にある時
  • 下降トレンド: +DIが-DIより下にある時
• ADXとの関係:
  • トレンドが強い: ADXがADX-Rを下から上抜いた時
  • トレンドが弱い: ADXがADX-Rを上から下抜いた時

ドンチャンチャネルは、価格のトレンドを視覚的に把握するためのテクニカル指標です。このインジケーターは、チャートの高値、安値、および中間値をバンドで結び、上バンドと下バンドの間をチャネルとして使います。具体的には以下のような特徴があります:

• 構成要素:
  • ドンチャンチャネルは、3つの線で構成されています:
    1. H（High）バンド: 高値を結ぶ線
    2. L（Low）バンド: 安値を結ぶ線
    3. M（Middle）バンド: 中間値を結ぶ線
• 使い方:
  • ドンチャンチャネルは、価格のレンジブレイクやトレンドの発火を視覚的に把握するために使用されます。
  • 上バンドをレジスタンスライン、下バンドをサポートラインと考え、価格がこれらのバンドをブレイクする瞬間を特定します。
  • トレンド中は、トレンドラインとしても活用でき、押し目買いや戻り売りのエントリーポイントとして利用されます

エリオット波動オシレーター（EWO）は、エリオット波動理論を提唱したラルフ・ネルソン・エリオット氏によって開発されたテクニカル指標です。このオシレーターは、期間5と期間35の2本の単純移動平均線（SMA）の差を計算して、トレンドの方向性や勢いを測定します.

具体的には、以下のポイントが該当します:

• 計算式:
  • エリオット波動オシレーターは、次の式で計算されます:
    • EWO = 5期間のSMA – 35期間のSMA
    • 0ラインの上下にヒストグラムとして表示され、5SMA＞35SMAでは正の値を、5SMA＜35SMAでは負の値となります。
• 使い方:
  • エリオット波動オシレーターは、エリオット波動のカウントに役立ちます。
  • 上昇トレンド相場では、5SMAが35SMAより上にあるため、EWOは0より大きい値で推移します。
  • 下降トレンド相場では、5SMAが35SMAより下にあるため、EWOは0より小さい値で推移します。

「エルゴディック・オシレーター（EO）」は、相場の買われ過ぎや売られ過ぎの状態を評価するために使用されます.

主な特徴と使い方は以下の通りです：

• 価格変動の勢いを評価: エルゴディック・オシレーターは、2つのEMA（指数平滑移動平均線）により計算され、相場の動きの勢いを示します。中心に通る0ラインを基準に、グラフが上にあれば相場は上昇傾向、下にあれば下降傾向にあると判断されます。
• 順張りトレードに適した指標: エルゴディック・オシレーターは、0ラインを下から上に通貨した場合にロングポジションを持ち、逆に0ラインを上から下に通貨した場合はショートポジションを持つという基本的な考え方となります。0ラインの上下にグラフが動くことで、相場の転換ポイントを把握できます。
• ダイバージェンスの観察: エルゴディック・オシレーターを用いて、価格チャートとオシレーターの動きを比較することで、ダイバージェンス（逆行）を検出できます。ダイバージェンスは相場の転換を示す可能性が高い現象です。

エルゴディック・オシレーターは、相場の過熱感やトレンド転換のポイントを探る際に役立つツールであり、トレーダーにとって重要な指標の一つです。

HiLo Activatorは、トレンドフォローの指標であり、Robert Krausz氏によってGann Swingトレーディング戦略の一部として導入されました。現在のトレンド方向を示すだけでなく、エントリーシグナルとトレーリングストップとしても使用できます.

• 基本的な特徴:
  • HiLo Activatorは、5期間と35期間の2本の単純移動平均線（SMA）の差を計算しています。
  • 上バンドと下バンドの間の差を視覚的に把握し、価格のレンジブレイクやトレンドの発火を特定します。
• 使い方:
  • HiLo Activatorは、価格のサポートとレジスタンスを示すために使用されます。
  • 上バンドはレジスタンスライン、下バンドはサポートラインと考え、価格がこれらのバンドをブレイクする瞬間を特定します。
  • トレンド中は、トレンドラインとしても活用でき、エントリーポイントや戻り売りのシグナルとして利用されます。
• 注意点:
  • HiLo Activatorは、エントリーシグナルではなく、イグジットのシグナルとして使用されることが一般的です。
  • ドテン（決済と同時に反対方向のポジションを保有する）も有効ですが、ダマシ（価格が一時的にバンドをブレイクすること）に注意が必要です。
• 時間軸の併用:
  • 上位の時間軸にもHiLo Activatorを表示して分析することで、優位性の高いトレードが可能になります。
  • 例えば、日足のHiLo Activatorで上昇トレンドが確認される場合、1時間足では買いトレードのみを検討することができます。

High Low Bands（HLバンド）は、価格のトレンドを視覚的に把握するためのテクニカル指標です。このインジケーターは、直近の高値と安値を抜けた方向へトレンドフォローで狙っていく手法に基づいています。以下にHLバンドの詳細と使い方を解説します。

1. HLバンドとは？
   • HLバンドは、アメリカの投資家リチャード・ドンチャンによって開発されたテクニカル指標です。
   • 他にもドンチャンチャネル、プライスチャネル、高低線などとも呼ばれています。
   • 3つのバンドから成り立ちます:
     • H（High）バンド: 過去n日間の高値
     • L（Low）バンド: 過去n日間の安値
     • M（Middle）バンド: HバンドとLバンドの平均値
2. 使い方:
   • HLバンドは、HバンドとLバンドをブレイクしたときに売買シグナルと判断します。
   • Hバンドを上抜けたら買いサイン、Lバンドを下抜けたら売りサインとなります。
   • バンドをブレイクしたときのシグナルは、その方向のトレンドが続いている間は有効的です。
3. 注意点:
   • HLバンドはトレンドフォロー型のため、基本的にはブレイクアウトを狙った手法に使います。
   • トレンドが弱いときは、バンドをブレイクアウトしても、トレンドの勢いが続かずに失速することもあります。
   • レンジ相場のときは、HLバンドをサポートライン、レジスタンスラインの目安として逆張りに使うことも可能です。

Hull Moving Average（HMA）は、多くの種類の移動平均線が弱みとしている遅延を軽減し、さらにダマシも少なくするように開発されたテクニカル指標です。英語では「Hull Moving Average」と表記され、その頭文字を取ってHMAと略されます。オーストラリアのアラン・ハルにより開発されました。

HMAは、直近の値動きを重視して計算する加重移動平均（Weighted Moving Average：WMA）を組み合わせ、さらに一定の係数で均すことにより遅延やダマシを少なくした、多重移動平均線（移動平均線の移動平均線）です。例えば、n期間のHMAは、「n÷2日WMAを2倍したものから、n日WMAを引き、その結果をnの平方根日WMAで均す」という計算で求めます。

HMAは、実際のローソク足の動きを追従し、同じパラメータの単純移動平均線（SMA）や指数平滑移動平均線（EMA）とは全く異なる動きになることが特徴です。その傾きを見ることで、相場の方向性を簡単に判断できます。

一目均衡表は、相場のトレンドと転換点を予測するためのテクニカル指標です。以下に、一目均衡表の基本的な要素と使い方を詳しく説明します。

1. 基本理論:
   • 一目均衡表は、需給関係の分析に長けており、価格の位置関係を見てトレンドと転換点（変化日）を予測します。
   • 3つの基本理論に派生しています:
     • 時間論: 相場が変化しやすい期間を予測。
     • 波動論: 値幅目途を予測。
     • 水準論: 売買の水準を予測。
2. 5つの基本補助線:
   • 一目均衡表は、以下の5つの線で構成されています:
     • 転換線: 過去9期間の高値と安値の平均。
     • 基準線: 過去26期間の高値と安値の平均。
     • 先行スパン１: 転換線と基準線の平均を26期間分だけ右にずらしたもの。
     • 先行スパン２: 過去52期間の高値と安値の平均を26期間分だけ右にずらしたもの。
     • 遅行スパン: 最新のローソク足の終値を26期間分だけ過去にずらしたもの。
3. 売買シグナル:
   • 三役好転（買いシグナル）:
     • 転換線が基準線を下から上にクロス。
     • ローソク足の実体が雲を上抜け。
     • 遅行スパンがローソク足の実体を上抜け。
   • 三役逆転（売りシグナル）:
     • 転換線が基準線を上から下にクロス。
     • ローソク足の実体が雲を下抜け。
     • 遅行スパンがローソク足の実体を下抜け。
4. トレンド判断:
   • 上昇トレンド: 先行スパン１が雲の上限に。
   • 下降トレンド: 先行スパン２が雲の上限に。

Kaufman’s Adaptive Moving Average (KAMA)（カウフマンの適応型移動平均）は、市場のノイズやボラティリティを考慮した移動平均線です。価格の変動が比較的小さいときは価格に密着し、ノイズが少ないときは適応的に調整されます。以下に詳細と使い方を説明します。

1. 基本的な特徴:
   • KAMAは、Perry Kaufman氏によって開発されました。
   • 価格の変動が小さいときは価格に密着し、価格の変動が広がると価格から遠ざかります。
2. 計算式:
   • KAMAの計算にはいくつかのステップが必要です。
   • まず、Perry Kaufman氏が推奨する設定を使用します: KAMA (10,2,30)。
     • 10は効率比率（ER）の期間数。
     • 2は最速のEMA定数の期間数。
     • 30は最も遅いEMA定数の期間数。
   • KAMAを計算する前に、効率比率（ER）と平滑化定数（SC）を計算する必要があります。
3. 効率比率 (ER):
   • ERは、価格変動を日々のボラティリティに調整したものです。
   • ER = 変化量 / ボラティリティ
   • ボラティリティは、直近10期間の価格変動の絶対値の合計です。
4. 平滑化定数 (SC):
   • SCは、ERと指数移動平均の平滑化定数を使用して計算されます。
   • SC = [ER × (最速SC – 最遅SC) + 最遅SC]^2
   • 最速SCは短期EMAの平滑化定数（2期間）。
   • 最遅SCは長期EMAの平滑化定数（30期間）。
5. KAMAの計算:
   • ERとSCを使用して、KAMAを計算します。
   • 初期値が必要なため、最初のKAMAは単純移動平均と同じです。
   • 現在のKAMA = 前回のKAMA + SC × (価格 – 前回のKAMA)

カウフマンの効率比（Kaufman Efficiency Ratio, ER）は、市場のノイズやボラティリティを考慮した移動平均線です。Perry Kaufman氏によって開発され、価格の変動が小さいときは価格に密着し、価格の変動が広がると価格から遠ざかる特性を持っています。

以下に、Kaufman Efficiency Ratioの基本的な要素と使い方を説明します。

1. 計算式:
   • ERは、価格の変動を日々のボラティリティに調整したものです。
   • ER = 変化量 / ボラティリティ
   • ボラティリティは、直近10期間の価格変動の絶対値の合計です。
2. 使い方:
   • ERは、相場のノイズを測定するために使用されます。
   • 価格の変動が小さいときは、ERは1に近づきます。
   • 価格の変動が広がると、ERは0に近づきます。
3. エントリーフィルターとしての利用:
   • ERをエントリーフィルターとして使用することで、トレンドフォロー戦略においてエントリーシグナルを制御できます。
   • トレンドフォロー戦略では、ERが高いときにエントリーし、逆に、反転戦略ではERが低いときにエントリーします。
   • ERの閾値は主観的であり、過去の市場のER値を分析して平均値を求め、それに基づいて閾値を設定することが一般的です。

ケルトナーチャネルは、チェスター・W・ケルトナー（Chester W. Keltner）氏が開発したテクニカル指標で、3本のラインで構成されたトレンドフォロー系のテクニカル指標です

3本の線はアッパーバンド、中間線、ロワーバンドと呼びます

株価や為替レートがアッパーバンドを突破する場合、上昇トレンドが続くシグナルと判断します。このケースでは中間線をサポートラインと想定し、上昇トレンドをフォローする取引を考えます。

逆に株価や為替レートが下限のラインを突破する場合は、下落トレンドが続くシグナルと判断します。このケースでは中間線をレジスタンスラインと想定し、下落トレンドをフォローする取引を考えます。

中間線はEMA（指数平滑移動平均線線）となります

中間線を挟んで上下に展開している2本のラインは過去の値動きのATR（Average True Range)をもとに計算されます

ATR自体はボラティリティをあらわすインジケーターですが、EMAのATRを2倍して、EMAの値に足したものをケルトナーチャネルではアッパーバンドとします
逆にATRを2倍してEMAから引いたのがロワーバンドです

中間線であるEMAがトレンドの方向性を示し、上下のバンドを超えること＝ボラティリティの大きさをあらわすので、このバンドをローソク足が超えてくることはトレンドが強いと解釈することができます

MACD (Moving Average Convergence Divergence) は、2本の移動平均線を用いてトレンドの強さを測るテクニカル指標です。日本では「移動平均収束拡散法」とも呼ばれています.

• MACD線：短期の指数平滑移動平均 (EMA) と長期のEMAの差を表すラインです。トレンド転換のシグナルを早く示します。
• シグナル線：MACD線を単純平均化したもので、MACD線よりも鈍い動きをします。トレンドの方向性を確認するのに使います。
• ヒストグラム：MACD線とシグナル線の間隔を棒グラフで表示し、トレンド転換のタイミングを示します。

MACDは、売買シグナルや相場の過熱感を数値で表すことで、多くの投資家に利用されています。トレンドの変換点を見極めるのに役立つ指標です.

詳細な計算式や設定値はありますが、基本的な理解としては、MACD線とシグナル線のクロスやヒストグラムの変化を観察することで、相場のトレンド転換を把握できます。ただし、売買のタイミングとしては慎重に判断する必要があります

モメンタム (Momentum) は、相場の勢いやトレンドの強さを測るためのテクニカル指標です。以下に詳細を説明します。

1. モメンタムの定義:
   • モメンタムは、過去の価格と現在の価格を比較して、相場の変化率を示す先行インジケーターです。
   • チャート上に0から上下に振動する線を描きます。
2. モメンタムの計算方法:
   • モメンタムは、以下の式で計算されます:モメンタム=現在の価格−過去の価格
   • 一般的には、一定期間内の価格変動を見るために用います。
3. モメンタムの使い方:
   • モメンタムが高い場合、相場は強い勢いで上昇している可能性があります。
   • モメンタムが低い場合、相場は弱い勢いで下落している可能性があります。
4. トレード戦略への応用:
   • モメンタムのクロスやダイバージェンスを観察して、トレンド転換のシグナルを探ることができます。
   • 長期トレンドの方向性を確認する際にも役立ちます。

マネーフローインデックス (MFI) は、一定期間における価格の変動幅と出来高を考慮して算出されるテクニカル指標です。主に相場が買われすぎか売られすぎかを判断するために用いられます.

以下はMFIについての詳細です:

• MFIの計算式:
  • MFIは0から100の範囲で上下に変動します。
  • 一般的に、MFIが80以上ならば「買われすぎ」と判断されます。
  • 逆に、20以下ならば「売られ過ぎ」と判断されます。
  • IGプラットフォームでは、MFIが80を超えると線は赤で表示され、20を下回ると緑で表示されます。
• ダイバージェンスに注意:
  • ダイバージェンスは、実際の価格とMFIが逆に動く現象を指します。
  • 弱気の乖離（ベアリッシュ・ダイバージェンス）では、価格が高値を更新しているにもかかわらず、MFIがそれに連動して上昇していないか低下している場合です。
  • 強気の乖離（ブリッシュ・ダイバージェンス）では、価格が安値を更新しているにもかかわらず、MFIがそれに連動して下落していないか上昇している場合です。
• 投資家がMFIを考慮する理由:
  • MFIはボリュームを考慮しているため、RSIよりも正確に相場のセンチメントを把握できるとされています。
  • 先行指標として将来のトレンドを予測する際に活用されます。

移動平均エンベロープ (MAE) は、移動平均の周囲にエンベロープを作成し、過剰買いや過剰売りの状況を検出し、価格のトレンドを平滑化し、価格のブレークアウトの指標としての役割を果たします.

具体的には、以下の要点があります:

• 計算方法:
  • MAEは、中央ラインの上と下にパーセント数を追加させた下部のバンドと上のバンドで成り立ちます。
  • 中央ラインには移動平均を使用します。
  • 計算に使用する価格は、始値、高値、安値、終値、調整終値などから選択できます。
• トレード戦略への応用:
  • モメンタムのクロスやダイバージェンスを観察して、トレンド転換のシグナルを探ることができます。
  • 長期トレンドの方向性を確認する際にも役立ちます。
• エンベロープの作成方法:
  • パーセント数エンベロープ:
    • 上バンド = 移動平均 + x% (移動平均)
    • 下バンド = 移動平均 – x% (移動平均)
  • ポイント エンベロープ:
    • 上バンド = 移動平均 + 定数
    • 下バンド = 移動平均 – 定数

「Negative Volume Index (NVI)」は、Paul Dysartによって開発された指標で、スマートマネーの考えを利用して、強気相場と弱気相場を特定するために使用されます。

主な特徴と使い方は以下の通りです：

• 価格変化のペースを測定: NVIは、出来高データを使用して、ある投資金によって引き起こされる価格の動きを特定します。スマートマネーは価格を動かすために必要な量が少なくて済むという仮定に基づいています。
• 強気相場と弱気相場の判断: PVIが上のほうなら、相場が活発（強気相場）であるとみなされます。一方、NVIが上のほうなら、相場が停滞（弱気相場）しているとみなされます。
• バブル相場の警戒: 特殊な場合として、日足などでバブル相場のような過熱しているときに出来高だけ急に上がることがあります。このときは反転（バブル相場なら暴落）の可能性が高まっているとされます。

NVIは、相場の過熱感やトレンド転換のポイントを探る際に役立つツールであり、トレーダーにとって重要なインジケーターの一つです

OBV（オン・バランス・ボリューム）は、過去の出来高に基づいて価格の変化を予測するテクニカル指標です。以下に詳細を説明します。

1. 定義:
   • OBVは「On Balance Volume」の略で、過去の出来高を考慮して、現在の相場のボリューム（値動きの強さ）を測る指標です。
   • 出来高と値動きのバランスを差し引いて計算されます。
2. 使い方:
   • OBVは、価格が上昇した日を「買いの出来高」、下降した日を「売りの出来高」と定義します。
   • OBV線が上昇傾向にある場合、買い方の勢力が蓄積されつつあり、株価上昇が予想されます。
   • OBV線が長期的に見た上値抵抗線を上回った場合、相場の基調が強く、逆に下値支持線を下回った場合は相場の基調は弱いと言えます。
3. 作成方法（計算式）:
   • 一定基準日以降、株価上昇日の出来高は加算し、株価下落日の出来高は減算して累計します。
   • 終値が前日と変わらない場合は、前日の累計をそのまま持ち越します。
   • 配当落ちや増資権利落ちの場合は、逆算値が上がった時はその日の出来高を加算し、逆算値が下がった時はその日の出来高を差し引きます。

パラボリックSAR (Parabolic SAR) は、相場の転換点を探るためのテクニカル指標です。以下に詳細を説明します。

• 定義:
  • パラボリックSARは、放射線という意味で、チャートの上・下にSAR（ストップ＆リバース）という指標を表示させて、相場の転換点を探るのに使われます。
  • RSIやDMIの生みの親であるJ.W.ワイルダーによって開発されました。
• 計算式:
  • SAR（Stop And Reverse Point） = 前日のSAR + AF × (EP – 前日のSAR)
  • AF（Acceleration Factor）：加速因数
  • EP（Extreme Point）：買い持ちしている期間の最高値、または売り持ちしている期間の最安値
• 使い方:
  • パラボリックSARは、相場の転換点でポジションを持ち、次の相場転換点で利食いをするトレード戦略に適しています。
  • 角度が急な場合は強いトレンド相場を示し、角度が緩やかな場合は弱いトレンド相場を示します。
• デメリット:
  • レンジ相場に弱い傾向があります。
  • ダマシに注意が必要です。

Bearish Engulfing
　 抱き線。↑↓の転換。

Bullish Engulfing
抱き線。↓↑の転換。

Dark Cloud Cover
　かぶせ線

Piercing Line
　切り込み線（切り返し線）

Three Black Crows
　陰線が3つ続くパターン。黒三兵、三羽烏。

Three Inside Down
　陽線、陰線、陰線の反転パターン

Three Inside Up
　陰線、陽線、陽線の反転パターン　

Three Outside Down
小さめ陽線、完全に包む陰線、陰線

Three Outside Up
　小さめ陰線、完全に包む陽線、陽線

Three White Soldiers
　陽線が3つ続くパターン。赤三兵

Bullish Harami
　はらみ足。上昇方向。

Bearish Harami
　はらみ。下落方向。

Star
明けの明星、宵の明星

ピボットポイント (Pivot Points) は、相場の転換点を特定するために用いられるテクニカル指標です。以下に詳細を説明します。

• 定義:
  • ピボットポイントは、前日の取引日の高値、安値、および終値の平均値を計算して得られます。
  • 主に株式、商品、外国為替市場でトレンドや転換点を特定するために使用されます。
• 計算式:
  • ピボットポイント (PP) = (前日の高値 + 前日の安値 + 前日の終値) / 3
• サポートとレジスタンス:
  • ピボットポイントは、サポートラインとレジスタンスラインを計算する基準としても利用されます。
  • サポートライン (S1, S2, S3)：ピボットポイントからの下方の価格レベル
  • レジスタンスライン (R1, R2, R3)：ピボットポイントからの上方の価格レベル
• トレード戦略への応用:
  • ピボットポイントとサポート・レジスタンスラインを組み合わせて、トレンドの転換点や価格の反転を予測するのに役立ちます。

Positive Volume Index (PVI) は、テクニカル分析で使用される指標で、取引量の増加に基づいて価格変動のシグナルを提供します。以下に詳細を説明します。

• 定義:
  • PVIは、現在の取引量が前の期間よりも高いかどうかに基づいて価格の動きを追跡します。
  • 取引量が前の期間から変化しない場合、PVIは同じままです。
  • PVIは、主要な市場指数だけでなく、個別の証券の動きを分析するためにも計算できます。
• 計算式:
  • もし今日の取引量が昨日の取引量よりも大きい場合:PVI=PPVI+YCP(TCP−YCP)​×PPVI ここで:
    • PVI：正の取引量指数
    • PPVI：前の正の取引量指数
    • TCP：今日の終値
    • YCP：昨日の終値
  • もし今日の取引量が昨日の取引量以下であれば、PVIは前のPVIと同じです。
• 使い方:
  • トレーダーは、9期間の移動平均（または他の移動平均の長さ）と255期間の移動平均との関係を観察します。
  • PVIが1年間の平均を上回っている場合、価格上昇を確認するのに役立ちます。
  • PVIが1年間の平均を下回る場合、価格下落を確認するのに役立ちます。

Price Rate of Change (ROC) は、価格の変化率を示すテクニカル指標で、最近の価格と過去の価格を比較してトレンドを特定するのに使用されます.

以下に詳細を説明します:

• 計算式:
  • ROCは以下の式で算出されます:

• 使い方:
  • ROCは、価格の変化率を観察することで、トレンドの強さや転換点を判断するのに役立ちます。
  • プラス圏内で推移している場合は強気な状態、マイナス圏で推移している場合は弱気な状態と考えられます。
• 相場の過熱感を探る:
  • ROCが一定の水準を超える場合、価格の動きに一服感が出ることが多いです。
  • 短期トレードの利益確定のタイミングを見極める際にも使えます。

プライスオシレーター (Price Oscillator) は、テクニカル分析で使用される指標で、価格の変化率を示すオシレーター系のツールです。以下に詳細を説明します。

• 計算式:
  • プライスオシレーターは、主に2種類（APOとPPO）があります:
    • APO (Absolute Price Oscillator):
      • APO = (期間が短いEMA) – (期間が長いEMA)
      • EMA: 平滑移動平均
    • PPO (Percentage Price Oscillator):
      • PPO = (期間が短いEMA – 期間が長いEMA) / 期間が短いEMA
      • EMA: 平滑移動平均
  • FXプライムbyGMOの場合、APOを使うことができます。
• 読み方の考察:
  • プライスオシレーターは、価格の高すぎや安すぎを判断するツールとして分類されます。
  • ゼロラインを活用することで、売買シグナルを見つけることができます。
  • ダイバージェンスを利用することで、相場の転換点を特定するのにも役立ちます。
• 組み合わせのアイデア:
  • プライスオシレーターを他のインジケーターと組み合わせて使うことで、トレンドの強さや転換点をより正確に判断できるかもしれません。

Range Expansion Index (REI)は、トム・デマークによって開発されたオシレーターで、価格の変化のペースを測定して買われ過ぎや売られ過ぎの状態をサブチャートに表示します。

主な特徴と使い方は以下の通りです：

• 価格変化のペースを測定: REIは、過去の高値と安値から現在の価格の変化のペースを計算します。これにより、相場がどれくらい急速に変動しているかを把握できます。
• -100から+100までの範囲: REIの値は、-100から+100まで変動します。60を超えると相場が買われ過ぎ、-60を下回ると売られ過ぎと判断されます。
• ダマシが少ない: RSIやストキャスティクスよりもダマシが少ないテクニカル指標とされています。

REIは、特にダイバージェンス発生時の信頼性が高く、1時間足以上での利用がおすすめです。相場の行き過ぎやトレンド転換のポイントを探る際に役立つツールです

RSI（Relative Strength Index）は、相場の買われ過ぎや売られ過ぎを数値で判断するテクニカル分析の手法です。この指標は、価格の変動幅を計算し、0～100％の範囲で推移します。以下に詳細を説明します。

• 基本事項:
  • RSIは、価格の変動から、相対的に今の相場が買われ過ぎか売られ過ぎかを見るための指標です。
  • 一般的に、RSIが70％以上で買われ過ぎ、30％以下で売られ過ぎと判断されます。
  • 米国のテクニカルアナリスト、J.W.ワイルダー氏によって開発されました。
• 活用方法:
  • RSIは、保ち合い（ボックス）相場で逆張りを狙う場合に有効です。
  • 通常、9日、14日、30日の計算期間がよく使われます。

Relative Vigor Index (RVI) は、価格の変動のペースを測定するテクニカル指標で、相対的に今の相場が買われ過ぎか売られ過ぎかを示します.

以下に詳細を説明します:

• 定義:
  • RVIは、価格の変動から、相対的に今の相場が買われ過ぎか売られ過ぎかを見るための指標です。
  • 一般的に、RSIが70％以上で買われ過ぎ、30％以下で売られ過ぎと判断されます。
  • 米国のテクニカルアナリスト、J.W.ワイルダー氏によって開発されました。
• 活用方法:
  • RVIは、保ち合い（ボックス）相場で逆張りを狙う場合に有効です。
  • 通常、9日、14日、30日の計算期間がよく使われます。

Schaff Trend Cycleは、1990年代にダグ・シャーフ（Doug Schaff）によって開発された技法です。海外では人気のあるテクニカル指標の一つです。

この指標は、MACDとストキャスティクスを組み合わせて作られており、ダマシの少ないストキャスティクスという位置づけです。具体的には以下のポイントがあります：

• MACDの2重ストキャスティクス: Schaff Trend Cycleは、MACDの動きをより敏感にし、ストキャスティクスでモメンタム（相場の勢い）を分析します。さらに、買われ過ぎ・売られ過ぎゾーンを示すことができます。
• 順張りトレード特化: Schaff Trend Cycleは、相場のトレンドを察知し、トレンドに乗っかったトレードをするためのインジケーターです。相場に対して非常に敏感に反応するため、迅速な察知が可能です。
• エントリーポイント: Schaff Trend Cycleを用いたエントリーは、売られ過ぎゾーンから買われ過ぎゾーンに抜けてきた箇所で行います。売られ過ぎゾーンを抜けたら買い、買われ過ぎゾーンを抜けたら売りという考え方です。

単純移動平均線 (Simple Moving Average, SMA) は、テクニカル分析において最も一般的に使用される移動平均線の一種です。以下に詳細を説明します。

• 定義:
  • 単純移動平均線は、一定期間の終値の平均価格を線で表したもので、価格の変動を平滑化して相場のトレンドを把握するために用いられます。
  • 英語では「Simple Moving Average」といい、頭文字をとって「SMA」と表記されることもあります。
• 計算方法:
  • 一定期間の終値を合計し、その合計を期間の日数で割って平均価格を算出します。
  • 例えば、5日間の単純移動平均線を計算する場合、過去5日間の終値を合計して5で割ります。
• 活用方法:
  • 単純移動平均線は、価格推移の流れを把握するときや相場の方向性を予想するときに使われます。
  • 一般的に、短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線の3つのラインが表示されます。
• 期間の選択:
  • 単純移動平均線の期間は投資スタイルによって異なります。一般的な期間には5日、10日、25日、75日、100日、200日などがあります。

平滑移動平均 (SMMA) は、遅延を減らすのではなくノイズを減らすことを目的としている、単純移動平均 (SMA) と似たテクニカル指標です。SMMAは、すべての価格を考慮して長い過去の期間を使用します。古い価格は決して計算から除外されませんが、割り当てられた重みが小さいため、移動平均に最小限の影響しか与えません。ノイズを低減することによって、ちゃぶつきを排除し、優勢なトレンドをプロットします。平滑移動平均を使用してトレンドを確認し、サポートとレジスタンスの領域を定義することができます。この指標は大抵他のシグナルやテクニカル分析手法と組み合わせて使用されます .

スーパートレンド (SuperTrend) は、トレンドフォローのテクニカルインジケーターで、価格のトレンド方向を示すラインを計算します。

• 定義:
  • スーパートレンドは、アベレージ・トゥルー・レンジ (ATR) に基づいて計算されます。
  • トレンドの方向性の変化を検出したり、ポジションのストップの位置を決めるのに使用できます。

「Time To Close Bar」は、トレードチャート上で次のバー（ローソク足やバー足）が終了するまでの時間を示す指標です。具体的には、現在のバーがどれくらいの時間で終了するかを表示します。

この情報は、トレーダーがエントリーやエグジットのタイミングを計画する際に役立ちます。たとえば、短期トレーダーは次のバーが終了するまでの時間を考慮して、ポジションを持つかどうかを判断することがあります。

バーの終了時間は、チャートの時間枠に依存します。例えば、1分足チャートでは1分ごとに新しいバーが始まり、終了します。同様に、5分足チャートでは5分ごとにバーが変わります。

Trade Volume Index (TVI) は、価格の変動と出来高の同時発生を考慮して、価格トレンドの方向を示すテクニカル指標です。通常、日中の価格データを使用して作成されます。以下に詳細を説明します。

• 定義:
  • TVIは、価格の変動と出来高の同時発生を評価します。
  • 他のテクニカル指標と比較して、日中の価格データを使用して作成されることが特徴です。
• 計算方法:
  • TVIは、最小ティック値（MTV）と価格変化に基づいて計算されます。
  • MTVは通常0.5に設定されます。
  • TVIの計算は以下のように行われます:
    • 価格変化がMTVより大きい場合: TVI = 前回のTVI + 出来高（蓄積）
    • 価格変化が-MTVより小さい場合: TVI = 前回のTVI – 出来高（分配）
    • 価格変化がMTVと-MTVの間の場合: TVIは変化しない
• 活用方法:
  • TVIは、価格変動をサポートするトレードシグナルを提供し、価格トレンドをサポートします。
  • TVIは、他のテクニカル指標と組み合わせて使用されることがあります。

Traders Dynamic Index (TDI) は、Dean Maloneさんによって2005年頃に開発されたテクニカルインジケーターで、海外では非常に人気のあるものです。TDIはRSIを元にして作成されたインジケーターで、新たしいインジケーターですが非常に使いやすく、今後も知名度はどんどん上がってくることでしょう。

以下にTDIについて詳しく説明します。

• 構成要素:
  • TDIはいくつかのラインで構成されています:
    • RSIプライスライン: 期間13のRSIに対して期間2の単純移動平均線を適用させたライン。
    • RSIシグナルライン: 期間13のRSIに対して期間7の単純移動平均線を適用させたライン。
    • マーケットベースライン: 期間13のRSIに対して期間34の単純移動平均線を適用させたライン。
    • ボリンジャーバンド: 期間13のRSIに対して期間34と標準偏差1.6185を適用させたライン (±1.6185σ)。
• 時間足の推奨:
  • TDIはどちらかというとスイングトレード時に効果が期待できるため、推奨されている時間足は4時間足や日足、週足の大きいタイムフレームです。
• エントリーの角度に注目:
  • 買いエントリー: RSIプライスラインがRSIシグナルラインを下から上にクロスしたときに注目し、そのクロスした瞬間のRSIプライスラインの角度を確認します。
  • 売りエントリー: RSIプライスラインがRSIシグナルラインを上から下にクロスしたときに注目し、そのクロスした瞬間のRSIプライスラインの角度を確認します。

「Trading Sessions」というインジケーターは、トレードの時間帯を視覚的に表示するためのツールです。主に以下のような情報を提供します：

1. 各市場の時間帯の色分け表示: このインジケーターは、異なる市場のオープンおよびクローズ時間を色分けしてチャート上に表示します。例えば、東京、ロンドン、ニューヨークなどの市場の時間帯をボックスで区切って示します。これにより、トレーダーは市場の活発な時間帯を把握しやすくなります.
2. 価格変動のタイミングを理解: 各市場のオープンやクローズ時間は、価格変動に影響を与える要因となります。トレーダーはこれらの時間帯を考慮して戦略を立てることができます。
3. トレードセッションの重要性を認識: トレードセッションは、流動性やボラティリティの変動に影響を与えます。特定の市場がオープンしている時間帯には、トレードのチャンスが増えることがあります。

Trend Adjusted Oscillator (TrendOscillator) は、価格のトレンドの強さを測定するテクニカル指標です。以下に詳細を説明します。

• 特徴:
  • TrendOscillatorは、他のモメンタム指標と比較して、特にトレンド相場で信頼性が高いとされています。
  • トレンド相場だけでなく、サイドウェイ相場でも優れたパフォーマンスを発揮します。

Trend Strength Index (TSI)は、価格のトレンドの強さを測定する指標です。このインジケーターは、特にロング注文を出したいトレーダーにとって、上昇トレンドが強いことを確認するために役立ちます。同様に、価格が下落し続けると予測するトレーダーは、ショートポジションを取る前に下降トレンドが強いことを確認する必要があります。

以下は、TSIの詳細です:

• 定義:
  • TSIは、価格の変動率を捉える指標であり、トレンドの方向性を示します。
  • 3重平滑指数移動平均を用いて、価格の変動を平滑化しています。
• 計算方法:
  • TSIは、3重平滑指数移動平均を計算します。
  • まず、単純移動平均（SMA）を計算します

ここで:

• Pi​：価格の値（例: 終値）
• N：期間の日数

次に、3重平滑指数移動平均を計算します

ここでEMA：指数移動平均、P：価格

• 活用方法
  TSIは、価格トレンドの方向を示すのに役立ちます
  ゼロラインを黒死したり、ダイバージェンスを観察することで、トレードシグナルを見つけることができます

Triangular Moving Average (TMA) は、価格の変動のペースを測定するテクニカル指標で、単純移動平均（SMA）をもう一度移動平均化したものです。以下に詳細を説明します。

• 計算方法:
  • TMAは、SMAをもう一度平均化したものです。
  • 具体的には、まずSMAを計算します:

ここで:

• Pi​：価格の値（例: 終値）
• N：期間の日数

次に、すべてのSMAの値の平均を取り、TMAの値を計算します

• 活用方法:
  • TMAは、価格トレンドの方向を示すのに役立ちます。
  • 他のテクニカル指標と組み合わせて使用されることがあります。

TRIX (Triple Exponential Moving Average) は、価格の変動のペースを測定するテクニカル指標で、3重平滑指数移動平均を使用して計算されます。以下に詳細を説明します。

• 定義:
  • TRIXは、価格の変動率を捉える指標であり、トレンドの方向性を示します。
  • 3重平滑指数移動平均を用いて、価格の変動を平滑化しています。
• 計算方法:
  • TRIXは、3重平滑指数移動平均を計算します。
  • まず、単純移動平均（SMA）を計算します:

ここで
　　Pi​：価格の値（例: 終値）N：期間の日数

• 次に、3重平滑指数移動平均を計算します:

ここで:
　EMA：指数移動平均、P：価格の値

• 活用方法:
  • TRIXは、価格トレンドの方向を示すのに役立ちます。
  • ゼロラインをクロスしたり、ダイバージェンスを観察することで、トレードシグナルを見つけることができます。

True Strength Index（TSI、トゥルー・ストレングス・インデックス）は、価格のモメンタムを測定するために使用されるテクニカル分析のオシレーターです。TSIは、価格変動のレートに二重平滑化技術を適用することで、価格モメンタムのより正確で安定したシグナルを提供するよう設計されています。

TSIの計算方法は以下の通りです：

1. 現在の終値と前日の終値の差（Price Change, PC）を計算します。
2. PCの25期間の指数移動平均（EMA）を求めます（PC Smoothed, PCS）。
3. PCSの13期間のEMAを計算します（PC Double Smoothed, PCDS）。
4. PCの絶対値の25期間EMAを求めます（Absolute PC Smoothed, APCS）。
5. APCSの13期間EMAを計算します（Absolute PC Double Smoothed, APCDS）。
6. TSIの値を、PCDSをAPCDSで割り、100倍してパーセンテージで表します。

数式で表すと以下のようになります：

TSIは、買われ過ぎや売られ過ぎの状態を特定し、センターラインまたはシグナルラインのクロスオーバーを通じて潜在的なトレンド方向の変化を示唆し、価格とTSIの発散を通じてトレンドの弱さを警告するために使用されます。

TSIが正の領域（強気）と負の領域（弱気）の間で変動し、価格との発散がある場合、TSIは価格トレンドが弱まり、反転する可能性があることを示唆しているかもしれません。TSIがシグナルラインを上回ると買いシグナルとして、下回ると売りシグナルとして使用されることがあります。買われ過ぎと売られ過ぎのレベルは取引される資産によって異なります。

TSIの使用においては、EMAを計算する能力が主要なスキルとなります。価格変動と絶対価格変動の両方に対してEMAを計算し、これらのEMAに13期間のEMAを適用して平滑化し、最終的にTSIの値を計算します

Ultimate Oscillator（アルティメットオシレーター）は、複数の時間枠にわたる資産の価格モメンタムを測定するために、Larry Williamsによって1976年に開発されたテクニカル指標です。3つの異なる時間枠の加重平均を使用することで、他の単一時間枠に依存するオシレーターよりもボラティリティが少なく、トレードシグナルも少なくなります。買いと売りのシグナルは、価格とオシレーターの間の発散に続いて生成されます。

Ultimate Oscillatorの計算式は以下の通りです：

ここで、

• UO はアルティメットオシレーターです。
• A は平均を意味します。
• BP（Buying Pressure） は終値から最小値（当日の最低値または前日の終値のうち低い方）を引いたものです。
• PC（Prior Close） は前日の終値です。
• TR（True Range） は最大値（当日の最高値または前日の終値のうち高い方）から最小値を引いたものです。
• Average_7, Average_14, Average_28 はそれぞれ7日間、14日間、28日間のBPをTRで割ったものです。

この指標は0から100の範囲で変動し、30未満を売られ過ぎ、70以上を買われ過ぎと見なします。

Variable Moving Average（VMA、可変移動平均線）は、市場のボラティリティに応じてその感度を調整する指数移動平均（EMA）です。市場の変動が大きい時は感度が高まり、データのボラティリティが増すとその感度も増します。これにより、市場の変動に柔軟に対応し、価格のトレンドをより正確に追跡することができます。

VMAは、以下のように計算されます：

1. 平滑化係数（( F )）を決定します。これは通常、市場のボラティリティに基づいて調整されます。
2. 平滑化係数を使用して、価格データに対するEMAを計算します。

VMAは、市場の変動に基づいて平滑化係数を動的に変更するため、標準的なEMAよりも市場の急激な変化に対する反応が良いとされています。トレーダーは、VMAを使用して、市場のトレンドを把握したり、取引のタイミングを決定したりする際に役立てています

VIDYA（Variable Index Dynamic Average、可変インデックス動的平均）は、市場のボラティリティに応じて感度を調整するテクニカル指標です。VIDYAは、価格の標準偏差をボラティリティの尺度として使用する指数移動平均（EMA）です。市場が不安定な時は最近の価格に、市場が安定している時は過去の価格に重みを置くことで、市場の変動に柔軟に対応します。

VIDYAの計算は以下のように行われます：

ここで、

• ( F ) は平滑化係数です。
• ABS(CMO} (i)はChandeモメンタムオシレーターの絶対値です。
• VIDYA(i-1) )は1つ前のVIDYAの値です。

ボラティリティを測定するためにChandeモメンタムオシレーター（CMO）が使用され、このオシレーターは特定の期間における、正の増加の合計と負の増加の合計の比率を測ります。CMOの値はEMAの平滑化係数として使用され、そのためVIDYAはCMO期間とEMA期間のパラメーターを設定する必要があります。

トレーダーは、他のシグナルやテクニカル分析手法と組み合わせてVIDYAを使用することが一般的です。

Volume Rate of Change（VROC、出来高変化率）は、特定の期間にわたる証券の取引量の変化率を測定するテクニカル分析指標です。価格の変化率を測定するPrice Rate of Change（PROC）と同様に、VROCは取引量の変化をパーセンテージで表します。これにより、市場の活動性やトレンドの強さを評価する際に、価格変動だけでなく取引量の変化も考慮することができます。

VROCの計算方法は以下の通りです：

1. 特定の期間（例えばn日間）前の取引量と比較して、現在の取引量の変化を計算します。
2. この変化を元の取引量で割り、その結果を100倍してパーセンテージで表します。

数式で表すと以下のようになります：

ここでVolumecurrentは現在の取引量、Volume n-periods agoはn期間前の取引量です。

VROCは、取引量の増加が価格上昇を支持しているか、または取引量の減少が価格下落を示唆しているかを判断するのに役立ちます。例えば、価格が上昇しているが取引量が減少している場合、それは弱いトレンドを示している可能性があります。逆に、価格が下落しているが取引量が増加している場合、それは強い下降トレンドを示唆しているかもしれません。

Volume Oscillator（ボリュームオシレーター）は、出来高に基づいたテクニカル分析の指標で、特定の期間にわたる出来高の変動を測定するために使用されます。この指標は、短期と長期の出来高の移動平均（EMA）の差を示し、市場の流動性や取引活動の強さを評価するのに役立ちます。

ボリュームオシレーターには、ポイントで計算するAVO（Absolute Volume Oscillator）と、パーセンテージで計算するPVO（Percentage Volume Oscillator）の二種類があります。計算方法は以下の通りです：

• AVOの計算式:

AVO=短期EMA−長期EMA

• PVOの計算式:

PVO=(短期EMA短期EMA−長期EMA​)×100

ここで、EMAは出来高の指数平滑移動平均を指します。

ボリュームオシレーターは、価格の動きと出来高の関係を分析する際に有用で、特に価格が高値または安値の領域にある時に、出来高の増減を確認することで、売買のシグナルとして利用されることがあります。ただし、他のテクニカル指標と組み合わせて使用することが推奨されています

Volume Weighted Moving Average（VWMA、出来高加重移動平均線）は、価格データに取引量を考慮して重み付けを行った移動平均線です。通常の移動平均線が一定期間の価格の単純な平均を示すのに対し、VWMAはその期間内の取引量に応じて価格に重みを付けます。これにより、取引量が多い時の価格変動が指標により大きく反映されるため、市場の流動性や価格の動きをより正確に捉えることができます。

VWMAの計算方法は以下の通りです：

1. 特定の期間における各価格データにその期間の取引量を乗じて、価格に重みを付けます。
2. これらの重み付けされた価格を合計します。
3. 合計した重み付け価格を、同期間の総取引量で割ります。

数式で表すと以下のようになります：

ここで、Priceは特定期間内の価格、Volumeはその価格における取引量です。

VWMAは、特に短期トレーダーやアルゴリズムベースの取引プログラムでよく使用されます。また、長期トレーダーもMVWAP（Moving VWAP）として使用することがあります。

Weighted Moving Average（加重移動平均線、WMA）は、テクニカル分析で使用される指標の一つで、特定の期間にわたる価格データの平均を計算する際に、より最近のデータに重みを付ける方法です。これにより、価格の最新の動きに対する感度が高まります。

加重移動平均線の計算方法は以下の通りです：

1. 各データポイントに重みを割り当てます。通常、最新のデータポイントに最も重い重みが付けられます。
2. それぞれのデータポイントをその重みで乗算します。
3. 乗算された値を合計します。
4. 重みの合計で割ります。

例えば、5日間の加重移動平均線を計算する場合、最新の価格には重み5を、一日前の価格には重み4を、というように割り当て、次のように計算します：

WMA=5+4+3+2+1(P1​×5)+(P2​×4)+(P3​×3)+(P4​×2)+(P5​×1)​

ここで、( P_1, P_2, P_3, P_4, P_5 )は最新から5日前までの価格です。

加重移動平均線は、価格の変動に対する追従性を高めるために使用され、特に短期的なトレンド分析に有効です。ただし、単純移動平均線（SMA）や指数平滑移動平均線（EMA）と比較して、加重移動平均線はより複雑な計算が必要となります。

Williams %R（ウィリアムズ%R）は、株式やその他の証券の価格の動きを分析するために使用されるテクニカル分析指標です。これは、証券が過去の取引範囲に対してどの程度高いか低いかを示すオシレーター型の指標で、通常は-100から0の範囲で表示されます。

ZigZagは、相場の大まかなトレンドを視覚的に分かりやすく表示するテクニカルインジケーターです。以下に詳細を説明します。

• 基本形:
  • ZigZagは、価格の高値と安値をシンプルなラインで結び、相場の波を表示します。
  • その名の通り、ラインがジグザグしているのが特徴です。
• 計算方法:
  • ZigZagは、価格の変動から、トレンドの切り替わりを視覚的に示します。
  • 高値と安値のブレイクを基準にして、波の切り替わりを検出します。
• 活用方法:
  • ZigZagは、価格トレンドの方向やパターンを把握するのに役立ちます。
  • ダウ理論のトレンドを読んだり、水平線を引く際の参考にしたりするのによく利用されます。