別の記事でオートレールの基本的な設定方法や、トレール幅とトリガーの設置方法ごとの結果を検証してみました
そのときより詳しく検証してみたので、自動売買に興味のある方は読んでみてください
トレール幅はどれくらいの大きさがいいのか
トレール幅はロングの場合ならエントリー後の高値からいくら下がったらポジションを決済するかを決める値です
エントリー後、ほとんどレートがあがらずに下がるという最悪の場合を想定すると、手動でトレードをする場合の損切りするときの幅くらいというのが一つの目安になりそうです
オートレールは自動で長期的にトレードを繰り返してくれるので、長期間放置するという人は含み損が少々大きくなってもかまわないという考えで大きくしてもいいのかもしれません
小さすぎて困ってしまうのがレンジ相場のときです
レンジの波の中にエントリーポイントと損切りラインが含まれてしまうと何度も損切りを繰り返すことになってしまいます
ただ、大きくしすぎてしまうと損失を小さく抑えるというトレール注文のよさがなくなってしまうので注意が必要です
参考にドル円の最近のチャートを見てみます
トレンドが発生してそうなところでは押し目の逆行は30pipsにはおさまっていそうです
ただ、一日で30pips以上の値幅を往復していることもあるので設定値の見直しは一日一回くらいはした方がいいかもしれません
計算結果
トレール幅とトリガー設置間隔をいろいろふって計算してみました
以下の図のように各トリガーのレートでポジションをもったあとに反対方向に動いた場合を想定しています
まずは以下の条件で計算した結果をお見せします
- トレール幅:30pips
- 設置間隔:10~50pips
- 取引数量:10000通貨
トリガー設置間隔が広いほど、上昇トレンドが継続しなかったときのマイナスは小さいという結果になりました
一方で、上昇値幅が大きくなると損益が大きくなりました
どちらも同じレートではトリガー設置間隔が狭い設定の方がポジション数量が多くなるためだと考えられます
50pipsの値幅がとれてやっと利益がでるというのは少ししょっぱい気がしますが、損失も最大で6000円なのでローリスクローリターンというかんじでしょうか
次にトレール幅を狭くしてみました
- トレール幅:10pips
- 設置間隔:10~50pips
- 取引数量:10000通貨
先程の設定で見られた序盤の落ち込みが少ないです
ただし、トレール幅がかなり狭いため、エントリーと損切りを110円付近で繰り返すことになる恐れがあります
損失制限額を設定することで、損切の繰り返しによる損失が大きくなるのを防いた方がいいでしょう
損失制限額
損失が設定額より大きくなると新しい注文を出さなくなる機能
トレンドが発生する自信がある場合はこのような設定もありかもしれません
エントリーは自動、決済は裁量
前回のオートレールの記事からここまで、すべての注文をオートレールの自動発注で行う前提で書いてきましたが、計算してみるとすべての決済をトレーリングストップでやると意外と利益が少ないなと感じました
なので、自分がチャートを見れない時間のエントリーと最低限の利益確定、損切りはオートレールに任せて決済は自分でやってもいいのかもしれないと思いました
まとめ
オートレールのトレール幅、トリガー設置幅を変えることでどのように結果に影響するのか検証してみました
相場に合わせた設定が必要ですが、自動で損切りをしてくれるというのは僕を含めた損切りが苦手な人にとってはとてもいい機能だと思います
リピート系の自動売買の中ではマイナーなようですが、うまく使えそうな場面があれば使ってみたいと思います
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