ケルトナーチャネルとは
ケルトナーチャネルは、3本のラインで構成されたテクニカル指標です。これは、移動平均線(中間線)とそれを中心に挟んだ上下ラインから成ります。
具体的には次のようになります:
- 中間線 (Middle Line): 通常は指数平滑移動平均線(EMA)を使用します。このラインは価格の移動平均を表します。
- アッパーエンベロープ (Upper Envelope): 中間線の上にあり、過去の価格変動の平均値幅(ATR、Average True Range)を加えています。価格がアッパーエンベロープを上抜ける場合、上昇トレンドが続くシグナルと判断されます。
- ロワーエンベロープ (Lower Envelope): 中間線の下にあり、同様にATRを引いています。価格がロワーエンベロープを下抜ける場合、下降トレンドが続くシグナルと判断されます。
アッパーエンベロープとロワーエンベロープはEMAのATR(Average True Range)を2倍してEMAに足したり引いたりしたラインです
ATRはボラティリティを表すインジケーターであり、これを応用したアッパーエンベロープとロワーエンベロープはトレンドの勢いを表しているといえます
ケルトナーチャネルの使い方
ケルトナーチャネルの使い方はトレンドが続くかどうかを判断するのに使います
ローソク足が中間線より上にあるときは上昇トレンドと判断し、アッパーエンベロープをローソク足が上抜けている場合上昇トレンドが続くと判断します
中間線はサポートラインとして機能します
逆に中間線より下にローソク足があるときは下降トレンドと判断し、ロワーエンベロープより下にローソク足があるときは下降トレンドが続くシグナルと判断します
中間線はレジスタンスラインとして機能します
ケルトナーチャネルでなぜトレンドを把握できるのか
ケルトナーチャネルがなぜトレンドの方向を判断するのに使えるんでしょうか
ケルトナーチャネルの中間線は平滑移動平均線(EMA)です
EMAは単独でもトレンドの方向性を判断するのに使われるインジケーターです
移動平均線の上にローソク足があることは上昇トレンドを表します
ここまでは移動平均線だけでもできることですが、ここからがケルトナーチャネルの違うところです
アッパーエンベロープとロワーエンベロープがケルトナーチャネルにはあります
先ほども書いたように上下のエンベロープはATR(Average True Range)というインジケーターを応用したものです
EMAの値から算出したATRを2倍した幅分EMAからオフセットさせたのがエンベロープです
ATRはボラティリティを表すインジケーターです
ATR単独ではATRが上昇しているときはボラティリティが高く、下降しているときはボラティリティが縮小していっているという見方をします
ATR分の幅をオフセットしたエンベロープをローソク足が抜けるとなぜトレンド―が継続するといえるのか正直理屈づけることはできませんでした
ある程度EMAから離れていればトレンドの勢いがあるというのはわかりますが、その幅がATRの倍より大きいか小さいかなのか?もうちょっと考察してみる必要がありそうです
ケルトナーチャネルをThink Traderで使う
というわけで理屈がよくわからない状態ですが、使ってみて成績がよければそれでよかろうなのだ。ということでケルトナーチャネルの使い方を見ていきましょう
Think Traderというチャートアプリではケルトナーチャネルを使うことができます
Think Traderではバックテストもできるので是非、ケルトナーチャネルの微調整にも使ってみてください
Think Traderを立ち上げたら次の手順でケルトナーチャネルを表示できます
①インジケーター(ギザギザのアイコン)をクリック
➁Add Indicatorをクリック
③Keltner Channelで検索
④Keltner Channelを選択
⑤Addをクリック
これでKeltner Channelがチャートに表示されました
左上のケルトナーチャネルの歯車マークから設定画面を開いてパラメーターや表示方法を変えられます
Parameters
Period・・・参照する期間を選べます
Displacement・・・ケルトナーチャネルの表示を遅延させます
Style Mean
Color Uptrend/Downtrend・・・中間線の色を選べます。上昇時と下降時それぞれの色を分けられます。
Size・・・ラインの太さを変えられます
Type・・・線の種類を選べます
Style Upper、Style Lowerの欄で同様にアッパーエンベロープ、ロアーエンベロープの設定ができます
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