某知恵袋にこんな質問がありました
質問
投資信託の為替変動についてご指導お願いします。
円高ドル安の場合・・・日経平均やTOPIX
円安ドル高の場合・・・日経平均やTOPIX
円高ドル安の場合・・・S&P500やNASDAQ100
円安ドル高の場合・・・S&P500やNASDAQ100
為替変動が理解できていません。 株価はどのような影響を受けるのでしょうか? また、日銀為替介入行使した場合の影響も併せて ご指導お願いします。
S&P500の銘柄など海外の株を対象にした投資信託もあって、これらは日本円で購入しますが、対象の株は外国の株なので何となく影響を受けそうです
為替相場が投資信託の値動きとどう関係するのか見ていきましょう
製品を売る価格や材料を調達する価格に為替が影響する
為替変動が投資信託や株価に与える影響は複雑であり、さまざまな要因によって異なります。
以下に、円高・ドル安、円安・ドル高の場合における主な影響を解説します。
円高ドル安の場合:
- 日経平均・TOPIX
輸出企業が影響を受けやすい。円高の場合、日本の製品が海外で高くなり、輸出競争力が低下する可能性があるため、輸出企業の収益が減少する可能性があります。
日経平均・TOPIXに影響の大きい輸出企業
日本の輸出企業は、主に製造業を中心に展開しており、自動車、電機機器、重工業、化学、精密機器などがその代表的な分野です。以下は、日本の代表的な輸出企業の一部です:
- 自動車メーカー:
- トヨタ自動車株式会社
- 本田技研工業株式会社(Honda)
- 日産自動車株式会社
- 電機機器メーカー:
- ソニーグループ(Sony Corporation)
- パナソニック株式会社
- 三菱電機株式会社
- 重工業メーカー:
- 三菱重工業株式会社
- 川崎重工業株式会社
- 住友重機械工業株式会社
- 化学メーカー:
- 三菱化学ホールディングス株式会社
- 旭化成株式会社
- 東京エレクトロン株式会社
- 精密機器メーカー:
- キヤノン株式会社
- 京セラ株式会社
- ファナック株式会社
これらの企業は、海外市場において製品を販売し、国際的な競争に参加しています。そのため、為替レートの変動は直接的または間接的にこれらの企業の収益に影響を与える可能性があります。例えば、円高の場合は海外での製品価格が上昇し、輸出企業の収益が減少する可能性があります。逆に、円安の場合は逆の影響が出る可能性があります。
- S&P 500・NASDAQ 100
米国の企業にとっては円高が原材料の調達などに影響を与えることがあり、これが収益に影響を与える可能性があります。
円安ドル高の場合:
- 日経平均・TOPIX
輸出企業が利益を上げやすい。円安の場合、日本の製品が海外で安くなり、輸出が促進される可能性があります。 - S&P 500・NASDAQ 100
米国の企業にとっては円安が原材料の調達などに有利に働くことがあり、これが収益にプラスの影響を与える可能性があります。
日銀為替介入の影響:
- 円高時の介入:
- 日銀が円高を防ぐために介入すると、輸出企業にとっては好ましい環境が続く可能性がありますが、国内の物価が上昇するリスクがあります。
- 円安時の介入:
- 日銀が円安を防ぐために介入すると、輸出企業にとっては厳しい状況が続く可能性がありますが、国内の物価が安定しやすくなります。
為替介入の影響は一時的なものであり、市場の基本的なファンダメンタルズや他の経済指標と同様に考慮する必要があります。市場は複雑で予測困難な要素が多いため、慎重にリサーチし、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
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