「将来のためにお金を増やしたい」「老後資金が不安だから、投資を始めたい」——そんな方に今、注目されているのが株式投資です。
しかし、いざ始めようとしても「どの銘柄を選べばいいの?」「証券会社って何を基準に選ぶの?」と悩んでしまう初心者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2025年5月時点での最新情報をもとに、初心者におすすめの株式銘柄や証券会社、投資スタイルの選び方まで、株式投資デビューに必要な知識を徹底解説します。
少額から始めたい方、リスクを抑えたい方、NISAを活用したい方など、タイプ別にぴったりの方法もご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
株式投資とは?おすすめの前に初心者が知っておきたい基礎知識
株式投資について知っておきたい基礎知識について解説していきます。
株式とは?株式会社の仕組み
株式とは、企業が資金調達のために発行する「出資証書」のようなものです。
投資家はその株式を購入することで企業に出資し、その見返りとして配当を受け取ったり、株価の値上がりによって利益(キャピタルゲイン)を得たりすることができます。
株式会社は、このように多数の株主から資金を集めて事業を展開しており、株主はその企業の「部分的なオーナー」としての立場を持ちます。
株式投資のメリット・デメリット
株式投資の最大の魅力は、資産を増やす可能性があることです。
株価が上昇した場合、その差額が利益となるほか、定期的に配当金を受け取れる企業も多くあります。また、株主優待といった投資以外の楽しみも魅力の一つです。
一方で、リスクもあります。
企業の業績悪化や景気後退などの要因で、株価が下落してしまうこともあるため、元本保証はありません。
初心者は特に、リスクとリターンのバランスを理解したうえで始めることが重要です。
株式投資の種類(現物株・信用取引・ETFなど)
株式投資にはいくつかの方法があります。最も基本的なのが「現物取引」で、自分の資金で株を買い、保有するというスタイルです。
よりリスクを取って短期の売買を狙う人には「信用取引」というレバレッジをかけた取引方法もあります。
また、個別株よりも分散投資しやすい「ETF(上場投資信託)」も、初心者から中級者まで幅広く利用されています。
初心者におすすめの株式投資の始め方
ここからは初心者におすすめの株式投資の始め方を解説します。
口座開設の流れと証券会社の選び方
株式投資を始めるには、まず証券口座の開設が必要です。現在はほとんどのネット証券がオンラインでの手続きを採用しており、スマホひとつで完結するケースも増えています。
【証券口座開設の基本ステップ】
- 証券会社の公式サイトにアクセス
- 必要情報(氏名・住所・マイナンバーなど)を入力
- 本人確認書類をアップロード(運転免許証やマイナンバーカードなど)
- 審査・承認後にログイン情報が送付され、取引可能に
初心者には、手数料が安く、操作がわかりやすいネット証券がおすすめです。特に、スマホアプリの使いやすさやサポート体制、情報提供の充実度にも注目しましょう。
NISA・つみたてNISA・新NISAを活用した非課税投資
投資で得た利益には通常、約20%の税金がかかります。しかし「NISA(少額投資非課税制度)」を利用すれば、一定額までは利益が非課税になります。
これは、初心者にとって非常に有利な制度です。
2024年からは「新NISA」がスタートし、従来のNISAとつみたてNISAが一本化されました。
- 年間投資枠は最大360万円(成長投資枠+つみたて投資枠)
- 利用可能期間は恒久化(期限なし)
- 投資対象:日本株、米国株、ETF、投資信託など多彩
初心者には「つみたて投資枠」で、毎月コツコツと投資信託を積み立てる方法が特におすすめです。
時間を味方にした分散投資により、リスクを抑えながら資産形成が目指せます。
どの証券会社がおすすめ?ネット証券の比較ランキング
証券会社選びは、投資の使い勝手やコストに大きな影響を与えます。
以下は、初心者向けに評価の高いネット証券をランキング形式で紹介します(2025年5月時点の情報をもとに作成)。
順位 | 証券会社 | 特徴・おすすめポイント |
---|---|---|
1位 | SBI証券 | 業界最大手。NISA・米国株対応、手数料が安い |
2位 | 楽天証券 | 楽天ポイントが貯まる・使える。スマホアプリが高評価 |
3位 | マネックス証券 | IPOや米国株に強い。情報ツールも豊富 |
4位 | 松井証券 | 少額取引に強い。無料の取引ツールも充実 |
5位 | auカブコム証券 | KDDI系で安心感。NISAとの相性も良好 |
口座管理料は基本無料ですので、複数開設して使い比べるのもOKです。
最初の一歩として、自分のライフスタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。
おすすめの株式投資方法・戦略
おすすめの株式投資方法・戦略を解説します。
少額から始める長期投資の魅力
株式投資と聞くと「お金がたくさん必要なのでは?」と思いがちですが、実際は1万円以下でも始められる銘柄が数多く存在します。
たとえば、NTTやENEOSなどの有名企業も、100株で数千円〜数万円から購入可能です。
特におすすめなのが長期投資。
企業の成長に合わせてゆっくり資産を増やすスタイルで、短期の値動きに一喜一憂する必要がありません。
また、複利の力が活きやすく、配当金を再投資すればより効率よく資産形成が可能になります。
成長株 vs 高配当株:自分に合ったスタイルの見つけ方
株式投資には、主に「成長株投資」と「高配当株投資」の2つの戦略があります。
戦略タイプ | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
成長株 | 将来の成長性に期待して株価上昇を狙う | 中長期で大きな利益を狙いたい人 |
高配当株 | 年間を通じて安定した配当収入を得る | 安定的な収入を得たい人 |
たとえば、米国のテック企業や日本の新興企業は成長株の代表格。
一方で、通信・金融・エネルギーといった成熟業種には、高配当株が多く見られます。
初心者のうちは両方をバランスよく組み合わせて、自分の好みや目標に合った投資スタイルを見つけていくのがベストです。
分散投資でリスクを減らすポートフォリオの作り方
株式投資にはリスクがつきものですが、そのリスクを軽減する有効な方法が「分散投資」です。
特定の銘柄や業種に偏った投資は、相場の変動に大きく影響されやすいため注意が必要です。
- 異なる業種の企業に分けて投資する(例:食品・IT・金融など)
- 国内株・海外株・ETF・投資信託など、金融商品の種類を分ける
- 投資するタイミング(時間)も分けて、積立投資にする
初心者でも、ETFや投資信託を活用することで簡単に分散が可能です。
とくにインデックス型投資信託は、1つで数十〜数百銘柄に分散投資ができるため、最初の選択肢として非常におすすめです。
2025年5月最新!初心者におすすめの日本株の選び方
初心者におすすめの日本株の選び方を解説します。
株式投資を始めたばかりの方にとって、最初の銘柄選びは大きなハードルです。
ここでは初心者でも購入しやすく、人気が高い日本株銘柄をランキング形式で紹介します。
少額で買える優良株や、配当・株主優待の魅力がある銘柄も多数ピックアップしているので、自分に合った一株を見つけてみましょう。
証券会社の人気ランキングから選ぶ
各証券会社では様々な銘柄ランキングの情報を提供しています。
以下は楽天証券やSBI証券などの2025年5月時点の情報をベースにした人気銘柄です。
銘柄名 | 業種 | 特徴 |
---|---|---|
NTT(日本電信電話) | 通信 | 安定した配当、長期保有向け |
ソフトバンク | 通信 | 高配当+優待導入で話題 |
三菱UFJフィナンシャルG | 銀行 | 金利上昇局面で注目度高 |
ENEOSホールディングス | エネルギー | 原油価格と連動、高配当株 |
イオン | 小売 | 株主優待カードで人気、安定感あり |
これらは購入単価も低く、配当や優待の魅力もあるため、投資デビューにぴったりです。
少額で買える優良株を選ぶ
株式投資は「高額な買い物」と思われがちですが、実は数千円〜数万円で購入できる銘柄も豊富にあります。
たとえば、
- NTT:約18,000円(100株)前後で購入可能、連続増配中
- ソフトバンク:約15,000円前後で購入可、配当利回りは4%超
このように、「少額 × 高配当」という条件を満たす銘柄は、初心者の資産形成にとって理想的な選択肢です。
高配当・株主優待がお得な銘柄を選ぶ
配当金や株主優待は、長期保有のモチベーションになります。とくに以下のような企業は、配当利回りが高く、優待も充実しており注目されています。
銘柄名 | 配当利回り(目安) | 株主優待例 |
---|---|---|
ソフトバンク | 約4.3% | 新設されたクーポンや商品割引など |
イオン | 約1.5% | 買い物時の割引(オーナーズカード) |
オリックス | 約3.5% | カタログギフトが人気(※優待制度は2024年終了予定) |
「株主優待を楽しみながら長期保有」という視点は、投資を生活に根付かせるうえで非常に効果的です。
株式投資初心者にも人気!投資信託・ETFのおすすめ
「個別株は難しそう」「銘柄を選ぶのが不安」という初心者にこそおすすめなのが、投資信託やETF(上場投資信託)です。
少額から手軽に始められ、分散投資も簡単にできることから、近年ますます注目を集めています。
投資信託とETFの違い
投資信託とETF(上場投資信託)は、どちらも複数の株式や債券をまとめて運用する「パッケージ型」の商品ですが、仕組みに違いがあります。
項目 | 投資信託 | ETF |
---|---|---|
取引のタイミング | 1日1回(基準価額) | 株式と同じくリアルタイムで売買 |
購入場所 | 証券会社・銀行・ネット証券 | 証券会社(株と同様の方法) |
手数料 | 販売手数料・信託報酬 | 信託報酬+売買手数料(安価) |
特徴 | 自動積立に向いている | コストが安く短期売買にも対応 |
初心者には、長期積立に適した投資信託が特におすすめです。
毎月の積立で、投資を「習慣」にできる点が大きなメリットです。
人気ランキングから選ぶおすすめファンド
ネット証券各社のランキングをもとに、初心者に人気の投資信託をピックアップしました。
【投資信託人気ランキング上位(2025年5月時点)】
ランキング | ファンド名 | 特徴 |
---|---|---|
1位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 世界中に分散投資、初心者向けの定番 |
2位 | SBI・V・S&P500インデックスファンド | 米国大型株中心、高成長を狙える |
3位 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) | 米国全体に分散、米国志向に最適 |
4位 | ひふみプラス | アクティブ型、成長企業への投資に強み |
5位 | ニッセイ外国株式インデックスファンド | 手数料が低くコスパ良好 |
インデックス型投資信託(市場全体に連動するタイプ)は、初心者でも安心して長期投資を続けやすい設計になっています。
投資信託を使った分散投資の実践例
分散投資の基本は「国・地域・業種・通貨」をバランスよく組み合わせることです。
投資信託やETFを活用すれば、初心者でも簡単にこの分散を実現できます。
- 国内株式ファンド(例:TOPIX連動型)
- 海外株式ファンド(例:S&P500連動型)
- 債券ファンド(例:先進国債券インデックス)
- REITファンド(不動産投資信託)
さらに、毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」を活用すれば、価格変動のリスクを抑えつつ投資を継続できます。
株式投資に役立つ本・情報サイトのおすすめ
「何から勉強すればいいか分からない」「もっと知識を深めたい」と思ったら、信頼できる本や情報サイトを活用するのが効果的です。
ここでは、初心者が株式投資を学ぶうえで参考になる本や、日々の情報収集に役立つサイトを厳選して紹介します。
初心者に読みやすい株式投資の本ランキング
株式投資の基本から応用まで学べる書籍は多数ありますが、初心者にはわかりやすさ・図解の豊富さ・実用性を重視した本がおすすめです。
以下は、Amazonなどで高評価の初心者向け書籍です(2025年5月時点)。
ランキング | 書籍名 | 著者 | 特徴 |
---|---|---|---|
1位 | いちばんカンタン!株の超入門書 | 岡本和久 | 図解が豊富で直感的に理解しやすい |
2位 | お金は寝かせて増やしなさい | 水瀬ケンイチ | インデックス投資の魅力を実体験ベースで紹介 |
3位 | めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAIが作った「株」入門 | ダイヤモンド社編集部 | 雑誌ベースで読みやすく、実践向け情報も多い |
4位 | 父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え | ジェイエル・コリンズ | 米国式資産形成の哲学を学べる一冊 |
5位 | 世界一やさしい 株の教科書 1年生 | ジョン・シュウギョウ | 初心者向けにやさしく、漫画感覚でも読める |
どれも投資の基本を「体系的に」学べる書籍であり、繰り返し読み返すことで理解が深まる内容になっています。
情報収集に使える無料ツール・アプリ・サイト
株式投資は「買って終わり」ではありません。
日々の経済ニュースや企業情報をチェックする習慣が、継続的な成果を生み出します。
以下のような情報源を活用することで、自然と投資感覚が身につきます。
種類 | ツール・サイト名 | 特徴 |
---|---|---|
株価チェック | Yahoo!ファイナンス | 銘柄情報・ニュース・チャートが一体化 |
市場ニュース | 日本経済新聞(電子版) | 経済全体の動向を把握できる |
銘柄分析 | kabutan(株探) | 決算速報・指標・ランキング機能が充実 |
SNS | X(旧Twitter) | 最新ニュースや個人投資家の意見も収集可 |
アプリ | マネーフォワードME、楽天証券アプリなど | 資産管理と株取引を一元管理可能 |
自分にとって見やすく・使いやすいツールを選ぶことが継続のカギです。
まずは1〜2個試してみて、自分の投資スタイルに合うものを見つけていきましょう。
株式投資のおすすめに関するよくある質問(FAQ)
株式投資は初心者でも利益は出せますか?
はい、初心者でも利益を出すことは可能です。
ただし、短期間で大きな利益を狙うのはハイリスク。
まずは長期視点でコツコツ運用するスタンスを心がけることが大切です。
NISAを活用したインデックス投資などは、初心者にも続けやすく、結果的に利益を得やすい方法の一つです。
株式投資にはどれくらいの資金が必要ですか?
最低1万円前後からでも始められます。
最近は「単元未満株」や「100株未満取引」ができる証券会社もあり、少額投資がしやすくなっています。
また、つみたてNISAでは月100円から積み立て可能な投資信託もあるため、生活に無理のない範囲からスタートするのがベストです。
株式投資にはどのくらいのリスクがありますか?
株式投資には元本保証がないというリスクがあります。
株価が下がれば、投資した金額を下回る可能性もあるため注意が必要です。
しかし、複数銘柄への分散や長期保有を行うことでリスクは大幅に軽減可能です。
また、自分のリスク許容度に合った商品を選ぶこともリスク対策の一つです。
株式投資のおすすめのまとめ|株式投資は「知識×実践」が成功のカギ!
株式投資は、決して特別な人だけのものではありません。
正しい知識を身につけ、少額からコツコツ実践することで、誰でも資産形成を目指せる時代です。
この記事では、初心者向けに以下のようなポイントを紹介してきました:
- 株式投資の基本とリスクの捉え方
- 口座開設と証券会社の選び方
- NISAなどの非課税制度の活用法
- 少額で買えるおすすめ銘柄や高配当株
- 投資信託・ETFによる分散投資の方法
- 学習に役立つ書籍・サイト・アプリの活用法
投資は、「勉強 → 実践 → 振り返り」のサイクルを繰り返すことが重要です。
最初の一歩を踏み出すのに勇気がいるかもしれませんが、知識と経験はあなたの将来を豊かにする大きな資産になります。
まずは少額でも構いません。
あなたに合った投資スタイルを見つけ、長く続けられる方法で株式投資を始めてみてください。
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